『世界の終りと‥』(本のこと)
好きな本は?と言われて思いつくものは3つ。
吉本ばなな『キッチン』
村山由佳『天使の卵 エンジェルスエッグ』
そして
村上春樹『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』
訊かれたらそう答えるかなと思う。
(本当は恥ずかしくて『本とかあんまり読まないですね〜』とか言っちゃうけど)
自分の中にない思考に触れるのが好きと聞いて思い出したのは『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』である。
高校2年生の時この本で読書感想文書いてちっちゃい賞をとって図書カードを貰った気がする。大学入試の時には読書記録みたいなものを提出しなくてはいけなくてその感想文を書き直して提出した。嫌いだった進路指導の国語の先生に添削してもらう時に「あれはあなたが書いたのね、私が選んだのよ」的な感じて褒めてもらった気もする。内容は結構がっつり書き変わったけど行きたい学部をのことを考えるとその方が良かったと思う。
現実世界であるハードボイルドワンダーランドの物語と心をなくした(影を取られた)人の住む世界の終りの物語が交互に進む。最初に読んだときは何を読んでるのか全然わからなかった。よく最後まで読んだなと思う。
これを読んでめちゃくちゃいい世界じゃん!と思って感想文を書いた気がする。
と言うところを読んで思ったのは
『辛いこともあるけどそのおかげで喜びもあるから人生は素晴らしいのだと思います!私は自己実現の為に苦しいことがあってもその先の幸せのためにがんばれます🔥💪』的なのが世の中に求められている?ありがちな?読書感想文だよな?と言うこと。そして入試の課題として提出するならなおさらそうだよなと思った。
でも、
絶対心なんか無い方がいいじゃーん!
と本当に思って感想文を書いた気がする。
(厨二病だったのかな?高二だけど)
最終的に『心が無いとはどう言うことか。他人の心がわからなければ自分の心もわからない。他人を知ることで自分を知ることができる。だからコミニュケーションは大事』的な内容に収まった気がする。それは本当にそう思って書いたので良かった気がする。自分の中にない思考に触れることについて高校2年生の私はそんな感じで考えていたことを思い出した。
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