『SISU シス 不死身の男』を観てきました。

こんにちは。
鴨井奨平です。

予告編の公開からずっと観たかった映画『SISU シス 不死身の男』を観てきました。
この映画はいわゆる、「舐めてかかった相手が実はめっちゃヤバかった」系のアクション映画です。これに則ると、『ジョン・ウィック』なんかも同系列の作品ということになりますね。日本だと何でしょう、漫画『るろうに剣心』の第一話とかになるんですかね(日本でこれをやるとしたらどうしても「時代もの」か漫画・アニメになってしまいますね)。

私は川越市に住んでいるんですが、近所のシネコンでは『SISU シス 不死身の男』は上映しておらず、夜に少し遠出してTOHOシネマズ池袋に行きました。このシネコンはすぐ近くにグランドシネマサンシャイン池袋があるせいか、比較的空いてていいですね(TOHOシネマズ池袋としては全然よくないのでしょうけど)。
何だか、少し空いている夜の映画館って、いいですよね。ワビサビですよね。

『SISU シス 不死身の男』の感想ですが、期待通り、私の大好物でした。
言ってしまうと、私は「弱そうに見えて実は強いオッチャン、オバチャン」が大好きなんですよ。なので私はチャウ・シンチーさんの『少林サッカー』や『カンフーハッスル』も大好きなんです(この二作品はキャラクター造形が本当に秀逸)。
『SISU シス 不死身の男』の主人公・コルピも、一見ただの「老いぼれ」ですけど、実はムチャ強い、最強の兵士(一人でロシア人兵士を300人以上殺めているという設定)。
一方で敵キャラクターもまた素晴らしい。敵のボスであるヘルドルフ中尉なんか、めちゃくちゃ良い表情してますからね。哀愁を漂わせているあの顔によって、どこか憎めない良い味出してる魅力的な敵として成立している。
最高にかっこいいキャラクターもさることながら、しびれるショットが作中にいくつもあります。ショットもかっこいい。
(ネタバレになるから例はあまり書きませんが)映画冒頭、コルピの頭上をいくつもの戦闘機が通り過ぎていくショットとか、世間や戦争からも逸したコルピの超然性が表現されているようで、クールですよね。
そしてセリフも素晴らしい。「あの男は死なないんじゃない、死のうとしないんだ」とか、言いえて妙です。「何が何でも絶対に死のうとしないキャラ」というのがまたいい。

このてのアクション映画は、「いや、そんなふうにならないだろ!」というツッコミどころが多いもので、そこがまたいいというか、私なんかはずっと笑いながら『SISU シス 不死身の男』を観ていたのですが、ツッコミどころは多ければ多い方がいいですよね。「そうはならんだろう!」ポイントが多ければ多いほど面白い。
特に最後、ツルハシを使って何をやってるんだ、という……!

この映画のプロットは、あるいはA4用紙1枚分で済んでしまうようなものかもしれませんが、それでもよく練られたシナリオによって、「オッチャンとナチが金塊を奪い合う」という「だけ」の筋をスリルたっぷりのエンタメ映画として昇華している。見事な脚本術と言うほかないですね。

まぁ、いろいろ書きましたが、
『SISU シス 不死身の男』は、観ていてすっきりする最高に楽しい映画だということです(やや過激なバイオレンス描写は多いので、そういうのが苦手な人は注意ですが)。

ところで、この「SISU」という言葉は、日本語に翻訳するのが難しいフィンランド語で、「すべての希望が失われたときに現れるという、不屈の精神」という意味合いの言葉みたいですね(映画.comのサイトを参照)。
これ、「すべての希望が失われたときに現れるという、不屈の精神」を簡潔な日本語にすると、「火事場のクソ力」なんじゃないですかね(映画を観た感じ、ちょっとそれとも違いそうだけど……)。

今回はこのへんで筆を擱きます。

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