見出し画像

【好きなもの100個発見伝】#7 料理が好き

前回この「好きなもの100個書くシリーズ」の6個目を書いてから、1年以上の時間が経っている。3日坊主どころの話ではないが、またこうして戻ってきた。我ながら意思が弱いんだか堅いんだか分からないが、書きたいという欲を持っていることは確かなようで。でもこれは他人のために書いているのではなく、完全に自分のために書いているのだから良い。

料理が好きだ。
和食、イタリアン、韓国料理あたりが食卓に上がる率は高い。それと、遠い昔留学していたフランスのホストマザーに教えてもらったフランスの家庭料理。大概は家にあるもので食べたいものを作るから、特にジャンルが決まっているわけではないものの、調味料にも限りがあるから似たような料理がローテーションで回っている。

自分が作るのも好きだし、他人が料理をしているのを見るのも好きだ。
YouTubeでよく見るのも料理動画だし、昔イタリアン料理屋さんでホールのバイトしていた時も、店長が料理をしているのを見るのが好きだった。店長といっても完全なる料理人のおじさんで、小さいお店だったから店長が作って私がサーブするという流れのお店だった。(えらく年の離れた夫婦だと思われていたこともあったな…笑)10代で単身イタリアに渡って修行をしてきた料理人の仕事の姿は、スピード感や体の動かし方が見たことないもので、新しい世界を覗き見した気分だった。

なぜ私は料理が好きなんだろうか。
食べることが好きだから、より健康なものを体に入れたいから、などなどあるが、一つ思い当たるのが、料理をするととりあえず誰かに褒めてもらえる、というのが幼少期からあったのは大きいのかもしれない。「料理=良いこと」という方程式がしっかり刻まれたのだろう。
思い返せば子供の頃の母との記憶は怒られている記憶がほとんどだが、料理をしていた母は穏やかだったような気がする。一緒に料理をした時だけは、怒られた記憶がない。きっと子供と料理をしようなんて日なんだから、心に余裕があったのだろうとこの年になって思うが、習い事や勉強、いとこと自発的に始めたミサンガ作りでさえ、やり方が違うと怒鳴り散らかす母が穏やかだった貴重な思い出だ。残念ながら現在母とは色々問題があって疎遠になってしまったが、生きるために必要なスキルである料理を嫌いにならずに、ここまで育ててくれた母には感謝したい。

今は結婚して夫というご飯を食べてくれる人がいて、つまり自分以外の人間の健康を預かっている。しっかり料理するのが良いこと、褒められることという気持ちの部分が出発地点になっているのは間違いないが、彼には美味しく食べて健康に生きて欲しいし、自分も美味しいものを食べたい。この気持ち2つが、今の私の「料理が好き」という気持ちのエンジンになっている。

さあ、今日は何を作ろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?