シニア・スキーのおすすめ(1) 良い関係の夫婦を目指して

 私は妻と一緒に、スキーを楽しんでいます。シニアとして、私は今定年を迎えたあと嘱託再雇用の生活を送っているところです。時期は人それぞれですが、子供も独り立ちして家を出ていくと、夫婦二人きりの生活を送ることになります。うちはもう、10年以上前からです。誰でも普通はそうなることに。二人でいるのがイヤだからといって、妻に捨てられては困ります。そうならないためにも、夫婦で楽しめる共通の趣味を持った方が良いです。若い頃に比べ、年齢を重ねると夫婦は会話が少なくなります。人生の流れで、それは仕方のないことですが、子供が離れ、シニアに近づくころ、二人の生活に突入します。二人きりでは、相手のことをよく見るようになり、アラも出てきます。下手すると取り返しのつかないことにも。夫婦仲良く暮らすための共通の趣味、私たちの場合、それがスキーです。特に今始めたわけではありません。もう10年以上経ってしまいます。スキーの良いところは、年齢に関わらず楽しめ、ただ滑るだけで気持ち良く、点数もなく勝ち負けもなく、自分のペースで滑れば良いことです。

「スキーを楽しむために」
 スキーを楽しむためには、スキーで滑れなくてはなりません。スキーができる人には当たり前のように聞こえると思いますが、夫婦で楽しむためには、二人とも滑れる必要があり、本当の初心者では、それほどスキーを楽しむことができません。そこから抜け出せずに、辞めていく人もよくいます。単にスキー板を履いて、雪の上に立っているだけでは、ただ寒いだけで、滑ろうとしても、少しも滑れずすぐに倒れると、雪と戯れるだけになってしまいます。これではスキーを楽しめず、スキーに行きたくなくなります。そのため、とりあえず滑ってターンができて、自分でコントロールすることができるようにならないとダメで、それまでが少し我慢です。でも、大丈夫です。何回も滑っていれば、誰でもだんだん滑れるようになり、この辺りは誰でも通り抜けられます。二人とも、それなりに滑れるようになれば、スキーを十分に楽しめます。スキーで滑ることはある意味で歩くことと似ています。誰でも、立って歩いて走る。練習すればもっと速く走れます。工夫して跳んだり撥ねたり。歩くことは頭で考えなくても、体が覚えてくれます。スキーも一度身体が覚えれば、もう大丈夫です。歩くのと同様、滑り方を意識しなくても滑れます。ただ、スキーは歩くよりもスピードが出るので、恐いというのはあると思います。とくに女性には、スピードに乗ることがハードルとなることがあります。スキーを始めるのは、歳をとってからでも大丈夫。何かを始めることがおっくうだと思いますが、少し重い腰を上げて滑ってみれば、意外と楽しいものです。
 このスキーの楽しみ方はいろいろあると思います。普通に自分のスキーを感じるのも良いですが、スキーが上手でなくても、単にコースを上から下まで滑り降りるだけで、爽快に感じることができ、少しでも難しいコースを降りると達成感を得られます。また、それ以前にスキー場にいるだけで、雪景色に感動し、一つのスキー場にいろんなコースがあるので、あっちこっち滑ることに、ワクワクします。そして、スキー場は山なので、景色が素晴らしい。天気が良いと、広々と遠くまで景色がよく見え、ゲレンデに立って、高い山々や眼下に見える街並みを見ているだけでも楽しいです。スキー場は、日常から考えると、ある意味別世界です。私はいつもスキー場に着いて雪景色を見るだけで、雪の中に来たんだあ、と感動し、滑る前からワクワクしています。

「共通の趣味」
 妻とスキーを再開した頃は、私はそれほどとくにスキーをやりたいと思っていませんでした。歳をとって超久々にスキー板を履くのに、以前のように滑れるかという不安もありました。再開して始めに思ったのは、まだまだ滑れて良かったなあ、程度です。それでも、妻と一緒に何回もスキーを滑っていると、やっぱりだんだん面白くなり、ハマっていくことになります。妻はもっと楽しんでいるようで、何回でも何日でも行きたいと言います。
 スキーは非常に楽しく、自分のペースで滑ることができるので、そのため、歳を重ねてもマイペースで滑っていれば良いです。いくつになってもできるスポーツ。妻が好きになってくれて良かった。でも、人として体力の限界はあると思います。スキー場では、かなり高齢の方もいたりして、みなさん楽しんでいます。こういうことから、まだまだ長くできると思っています。もし、転倒して体に影響があれば辞めざるをえないかもしれません。でもそれはそれで仕方がないこと。今は妻も私も、二人とも元気なので問題はありません。妻がスキーを好きになってくれて、二人でスキーを楽しめて良かった。これからも二人で、無理せず長く楽しくスキーを続けられればと思います。日頃の会話の中には、行ったスキー場の中でこのスキー場が良かったねとか、来シーズンはここに行きたいとか、新しい道具を見に行きたいなどとスキーの話題に事欠きません。夫婦で多少いざこざがあっても,スキーの話題で話しているうちに、爽快な気分になれます。夫婦円満に越したことはなく、私たち夫婦は、こうやって、良い関係を続けています。

「スキーは生涯楽しめる」
 妻が偉いのは、私のように若い頃にやってなくて、ある程度の年齢になっているにも関わらず、スキーを始めたことで、スキーを楽しいと感じ、しっかりと上手くなっているところです。さすがにまだ、深いコブやきつい急斜面は難しいですが、ある程度の斜面には対応できるようになり、滑れるコースがかなり増えました。こういったところまで成長してもらえると、一緒に滑っていて、私もとても嬉しく楽しいです。スキー仲間から、「奥さん、上手くなりましたね」とか、「膝がうまく使えるようになりましたね」といわれると、本人でなくてもニコッとなります。妻には、好きだから続けられ、続ければ上手くなっていく。そういう感じを、ずーっと続けてもらいたいと思っています。

「夫婦円満」
 二人でスキーを楽しめることは、非常に良いです。この夫婦で一緒に楽しむことは、私としては、以前から取り組んでいて、ただ、いろんな費用がツープラトンでかかって来るのは、仕方がないですね。このように、夫婦で仲良くするため、スポーツだけでなく、音楽や映画鑑賞、マンガやテレビドラマも一緒に見て、ああだこうだと意見を交わしてきました。はっきりいって、好みは一緒でなく、二人とも考え方はバラバラです。でも、そういう意見交換で、お互いのことを理解できるのは、良いことではないでしょうか。何かを一緒に楽しめる。これって、夫婦円満の秘訣ですよね。

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