「1%読書術」を読んでみた

読んでみて気づき点が大きい本だったので、一つの記事としてアウトプットしてみる。

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何故読んでみようと思ったか

従来読書などほとんどしなかった私が、読書という行為に興味を持ち、何冊か手に取って読んだりしている。
読むジャンルは、ほとんどがビジネス書。

そこで、こんな疑問が湧いてくる。

「効果的な読書をするには?」

そう思っていたところで、X(旧Twitter)で「1%読書術 1日15分の知識貯金」というタイトルを見かけ、読んでみた。

冒頭からいきなりハッとすることに

序章で、このような記載があった。

「なぜこの本を読むのか」という目的定義と、目次から「自分の目的が解決されるページはどこなのか」と、内容を見定める工程が最初に入ります。

「1%読書術 1日15分の知識貯金」より引用

ちょっと、天を仰ぐような気持ちというか。

自己理解プログラムで見つけた自分の長所パターン「目的の明確化」を、読書では活かせておらず、なんとなく読んでいただけであったことに気が付く。

自分がこれまでに読んだ本のタイトルを見て、どんなことが書いてあったか、なんとなく思い出せる部分はあるものの、それを活かせていると自信をもっては言えない(必ずしも活かさなければならないかどうかは抜きにして)。

確かに、年間100冊単位で本を読む人は、目次を見て本の全体像を把握し、興味を持った箇所だけしっかり読むという。
これは、抽象化すると、その本で得たいこと、すなわちその本を読む目的を明確化して、その目的を果たせる箇所のみ読んでいると言うことになるのだろう。

この本を読む目的

早速、この本を読む目的を以下のように定義した。

目的:読書から効果的に学ぶためのヒントを得ること。

何故読んでみようと思ったか。を素直に目的とする。

目的を定めたところで、目次を眺めると、「読むことがゴールで良い」とある。
本から学びたいという思考とは、一見すると違う視点を得られそうな文言。他、定義した目的に沿っていそうなキーワードとして、「記憶術」、「集中」、「1%だけ学ぶ」「アウトプット」がある。

目的に対する学び

上記目的に対して、最もやってみようと思ったのが以下。

カラーバス効果を利用する

その本を読む目的を定義したら、はじめに→おわりに→目次→本文の順番で読むことが提案されていた。

確かに、「おわりに」はその本で伝えたかった結論が書かれている(はず)。
ビジネス話法で、結論から話すと伝わりやすいというような教えがあるのと同じで、結論を先に把握しようという行為。

それで、結論を把握してから中身を見れば、カラーバス効果が働いて、流し読みしていても要点(自分がその本を読む目的)が目に留まり、そこに集中ができるという話。

定義した目的が果たせるかどうかを最初に判断し、果たせないと思えばサッとその本を閉じたり、別の目的を定義しなおして読むということが出来そう。

アウトプットのやり方

上の方で知った言葉を早速使ってみると、アウトプットすることの効果は以下と思う。

インプットだけだと、「無知」の状態どまりになりがち。
アウトプットをすることで、「既知」の状態に近づきやすい。

だが、アウトプットをするのは正直面倒だし、今回書いているnoteのような記事を毎回書くのは現実的ではない。
他のアウトプット術としても、マインドマップを使った整理や、浅田すぐるさんの紙1枚読書法とか、優れた方法はいくつかあるが、(個人的には)正直毎回はやっていられない。
この点はこの本での大きな共感ポイントだった。

目的の定義ができていれば、その目的に沿ったアウトプットを超簡潔にすることが可能で、負荷としては最小化できるはずだと思うし、超簡潔にすることでより自分の中でその学びを思い出しやすくなり、次第に無意識レベルで活かせる形に昇華できそう。

また、得られた学びを活かすために、アクションプランをToDoよりもIfThenで定義すること。すなわち、活かすシチュエーションを定義すること。

定義した目的以外の気づき点

上述の、定義した目的およびその目的に対する学びの他に、なるほどなぁと思った点があるので、記す。

4つの「知」に関する言葉について

「不知」「無知」「未知」「既知」
この4つの言葉について知れたことは、定義した目的以上の学びだったと思う。

ある物事を「知っている」「知らない」ということを、以下のように分類できるという記述があった。

  • 「知っている」ことを知っている(既知)

  • 「知っている」ことを知らない(無知)

  • 「知らない」ことを知っている(未知)

  • 「知らない」ことを知らない(不知)

不知の状態だと、疑問すら持てない。つまり、学ぶ手がかりすらない。
疑問を持てる、問いを立てて深めることができるのは、未知の状態。

分かった気になっているだけで、自分の理解度がどれくらいなのかがわかっていない状態が、無知の状態。
言ってることはわかるけど、人に教えられない状態が該当するだろうか。

本を読むことによって、例え今後に生かせる学びとまではならなくても、「不知」が「未知」になれば、それはそれで一つの立派な効果であり、「読むことがゴールで良い」にも納得。
別に難しい目的を定義する必要はなく、気軽に定義すればよい。
目次を見て、「不知」の言葉に出会い、それが何を意味する言葉なのかをわかれば、読書で一つ学びを得たと言える。

そう考えると、読書によって「未知」から「既知」にすることばかりを考えていた気がするが、これだけでは勿体ないと気づく。

自己理解プログラムでの学びとの結び付け

以下のような点で、自己理解プログラムでの学びと結びついてきた。

「好きなこと、興味は育てるもの」

結論、育っていく興味は「未知」なのだろう。
「未知」に気がつき、そこに対して問いを立て「既知」になっていくのと同時に、新たな「未知」にどんどん気がついていき、さらに問いが立っていく。
その状態が、興味が育っていく状態ということなのだろう。

読書によって、「未知」を増やすことが、自分の興味を増やすことに繋がる。

今後への活かし方

効果的な本の読み方と、それのアウトプットに関する流れとして、以下の仮説を立ててみた。

  1. その本を読む目的を定義する

  2. はじめに・おわりに・目次を見て、定義した目的に沿いそうか判断する。
    沿いそうなら、本文を流すように読んでみる。そして、目的に沿いそうな点や、目が留まった点を重点的に読む。
    沿わなさそうなら、目的を再定義するか、その本をそっと閉じる。

  3. 定義した目的に対する学びをアウトプットする(必須)。また、それ以外で何か気づきがもしあればアウトプットする(任意)。

  4. アウトプットした内容の今後への活かし方を考え、IfThenの形でアクションプラン化する。

そして、色んなジャンルの本を手に取り、これをやってみる。
少しでも「不知」が「未知」になるだけで、思わぬ興味が育ち、楽しくなっちゃうかも。

こんな形で、今後試してみようと思う。

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