明日、泊まらない?
どっちでもって言いながら支度する
断る術ならいくらでもあった
LINEさえときめかないのに通知音気にかけている
足は鉄の線へ向かって
期待はしていない 口ばっかり
嫌になるほど会っているのに
いやって言えない程に高鳴るんだ
使い慣れたアメニティーグッズ
見慣れた間取り
なのにいいよなんて甘い声を出してしまう
チェックインまで時間潰していたのに
最近は埋まらない
依存って言葉 隣に在りすぎかな
賢くなりたいなら離れなきゃ
いつかの飲み屋で聞こえてきた野次を今は分かりたくない
仕方ないなって言いながら服を用意している
断る事なんて容易だったのに
ハグさえも作業じみているのに最後にって別れられない
瞳は黒い曲線を探して
そんな自分に反吐が出るよ
嫌になる程揺らされているのに
鼓膜はまだ悦んでいる
触り慣れた薄いプレイ
嗅ぎ慣れた香水
なのに栓を閉めようとはしない
チェックアウトまで暇潰していたのに
最近は何も満たないし空かない
ないものねだりって言葉 側に寄り添いすぎかな
賢くなりたいなら馬鹿のふりしなきゃ
ラジオに説教された真意を今は分からないふり
取れるのにメイクはしっかり
顔は無を極めてる
どこにも色がないな
足りないのは華か?色か?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?