「ねぇ、遊園地行こ?」ひとときの理想

「ねぇ、遊園地行こ?」

片思いの相手から誘われた。最近できた所らしい。
なんで僕なんて考えてる暇も無いままあれやこれやと服の準備。香水はこれか、つけない方が良いのか?
靴は流石にスニーカーか。
待ち合わせ場所に来た君はやっぱり可愛くて、綺麗でなんと言うかなんか天使、、、?
伸びた鼻下に力を入れていざ出陣。
「メリーゴーランド、乗ろう!君は後ろのお馬さんに乗ってね。」
なんで?
「次はジェットコースター行こ?怖くても手は握らないでね」
おぉう。
「楽しかったね。」
夕方解散。
「この後もうちょっと時間ある?なんか食べない?」震える僕の声を勇姿に乗せて。
「うーん、また今度にしよ?もう楽しみすぎてヘトヘトだし」
「分かった、また遊ぼう。今日は誘ってくれてありがとう。じゃあ、、、駅まで送るよ」
「大丈夫!またね」
「うん、」うんだけどさ、、やっぱり脈無し?
振り続ける手を誰か止めてください。

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