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遠くへの欲心

ペインティングナイフで広げた雲
薄まらない質感が色斑がまだ下を向いているのかと叱咤する
下地が仄見えて それは僕の冷たさ

輝きの中で見つけた夢をゴミ箱に叩き入れた
弱虫な絶望と共に捨ててしまった

誰かが置いてったヘルメット
被れば無敵のヒーローになれるかも
なったとて守れなかったら意味ないな
残るはなびくマント? まぁ、ないんだけどさ

傷つけてしまうと背を向けた良心
剥がれない嘘がグレーな空がまだ気づかないのかと鼓吹する
瞳が隠見し それは君の温かさ

スケジュール帳に書き尽くした夢を白色で無かったことに
へなちょこの意中と共に隠した

誰かが忘れてったビニール傘
伝説の剣だったりするのかな
手にしたとて刺せなかったら意味ないな
足りないのは世界一の名誉? まぁ、いらないんだけどさ

両手に持ったココアとコーヒー
これがラストチャンスかも
口実はなんでもいいよ 足の向くまま
別れの挨拶でもマンガを返しにでも
足の向くまま 君に会いたい

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