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時を編むナンタケットバスケット④

いつも私の好みに合ったアロマオイルを調香してくれる元同期の夢ちゃん(実名)へ感謝の気持ちを送る為にバックを編んだ。

香りはいつもお任せ。


たかがカゴバックだけれど、細部の美しさにこだわったこの繊細なバック、彼女ならきっと喜んでもらえるとプレゼントをするのが楽しみで仕方ない。

貝のモチーフで彼女にあった落ち着いた雰囲気に。



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以下はバックの工程。
かなりざっくりではありますが長いのでもしご興味がありましたらご覧下さい。
電気工具を使ったり、金槌を打ったり、結構な力仕事です。

6㎜幅に割いた結構頑固なこのぐるぐるを、
63本、15㎝に切り、
先が細くなるように形を整え、
毛羽立ちをやすりで取り、
メラミンスポンジで表面の汚れを落とす。
(散らかるし色々舞う)
オーバルのバックの型に縦に固定する。
カーブの強弱で間隔を細かく調整する。
底板があるのはナンタケットバスケットの特徴で、
これは職人さんが整型してくれたメープルの木。
さすがアメリカ、サイズはまちまち運任せ。
1.75㎜の横糸をさらに先を細く切り、
編み始めが自然になるよう細部にもこだわる。
乾燥するとすぐに横糸が切れてしまうので、
加湿をしながら。
バックの縁を作っていく、
計4つバスケットの型に合わせてやすりで削る。
編み上がったバスケットの下の部分。
これから蓋の部分に取り掛かる。
縦の芦を切り出し表面の汚れを取り、
カーブにそって先を細く整えサンディング。
蓋の部分は顔なのでより繊細な編み目を作る為に
80本程刺していく。
均等に刺す作業が1番大切で、
何度も削り直して太さと角度を調整。
蓋の部分が編み上がった。
天然の素材なので模様は色々だけれど、
いい感じのグラデーションになった。
蓋の部分に縁を付けて、釘で固定、
予め牛革に巻き付け編んでいた
ヒンジを取り付ける。
編み目の隙間が見えないように
5㎜幅の芦で隠しながら裏表2本を
巻き込んで固定する。
完成した蓋とカゴをヒンジでくっつける。
下のカゴ上部の縁に芦を沿わせて仕上げる。
緩んだら何度も巻き直しで、きゅっと隙間なく。
全体にニスを軽く塗って乾かす。
ペグの紐を編んだところ。
ハンドルを付ける。
完成✨

完成まで長かった。。。
作る度に反省と課題が出てくる。
曲っていたり、色が揃っていなかったり、節があったり、色々あるけれどそれをトータルの味として私は愛していて、芦の自然な美しさには毎度心を奪われる。

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