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【温故知新】創業者の遺した言葉を咀嚼・吸収してみる♪(3/30)

縁あってこの会社に入って、創業者が遺した多くの(多すぎるかも 🤔)言葉に触れた。私自身はそうでもないが、社員の多くの方はその言葉に心から共感していて驚いた。
折角なので、これらの言葉を私なりに&今の時代に照らすとどういう事なのかを考えてみる。それは私がずっと日系企業かついわゆる大企業と仕事をしている理由かも知れないが、日本はもともと創業者含めイノベーティブな起業家や企業が多く存在し、世界の生活を豊かにすることでさらに成長してきたのに今はそうできていないのはなぜか?もっとできるのではないか?に挑戦し続けているから。

ネタはここから。では、3つ目。

熱意が道を切り開く
私は今までたくさんの人に働いてもらっておりますが、なるほど偉い人、というとおかしいが、ほんとうに間に合うという人は熱心です。熱意のある人です。早くいえば、この二階に上りたい、なんとかして上りたいという熱意のある人は、ハシゴを考えましょう。非常に熱意のある人は、どうしたら上れるのか、ということでハシゴを考える。この二階に上ってみたいなあというくらいの人ではハシゴは考えられません。おれの唯一の目的は二階に上ることだ、という熱意のある人であればハシゴを考えると思います。
仕事の上の熱意がなかったらお豆腐みたいなものです。人間は何といっても熱意です。皆さんが習った技術、知識というものも熱意があればどんどん生きてきます。

松下幸之助 30の言葉

うーむ、前回の「成功するまで続ける」に引き続き、なかなか歯応えがあるというかないというか当たり前の事を言ってるようで、また大した事言ってないように思いますね。少なくとも第一印象では。
創業者は「二階に上る」目的に対して「ハシゴ」という手段を考え用意することができるか?という例で説明してます。つまり、目的を果たしたいという強い熱意がある人でないと手段を考えて用意できないと言ってるんですかね。いや、そらそやろ・・・。

後半部分はもっとやばいですw
仕事上の熱意がなかったらお豆腐みたいなもんって。。。お豆腐を何の例に使ってるんでしょうね。創業者はお豆腐嫌いだったのかな?
正直、私にはこれが何の例えなのかは分かりませんでした。
(分かった方、是非教えてください!)

一番最後の文、ここは少し吸収できるものがある気がします。
「技術や知識が熱意によってどんどん生きる」
インターネットやクラウド、AI技術の進化によって技術や知識はどんどん簡単に得られる(使用できる)ようになってきています。つまり、人の役割はそれらを使って、これまで解決できなかった何かを為す事であり、その為には熱意という非常に人間くさく、主観的なものが必要という事でしょうね。
「熱意」は事業の概念で言い換えるとビジョンみたいなものかも知れません。「〜したい!」という主観的で非合理的かも知れないけど、成したいという強い思い。Whyです。
「ハシゴ」は手段なので、これも事業の概念で言い換えると事業計画ですかね。こちらは客観的で合理的なものなので、What/Howですね。

先日、ある起業前起業家の方から「投資家にとってビジョンと事業計画どちらが重要ですか?」と聞かれました。「どっちもぢゃ!」と言いたいのをグッと飲み込んで、私なりのアドバイスをしたのですが、それは「(アーリーステージなら)ビジョンです」というもので、それは
ビジョン:その事業の潜在的総合価値を示すもの、ただし非常に主観的測定に依存する
事業計画:その事業の成立性や依存要素を定量的、かつ一定の客観性を持ちうる方法で表現したもの
と考えた時、その時点での事業の期待価値(EV)は、ビジョンが示す将来価値(FV)に対して、事業計画の成立性や不確実性からくる割引率(D%)を使って、

EV=FV×(100%-D%)

みたいに表せるかなと。アーリーステージでD%を低くする方法は少なく、PoCやMVPなどによって不確実要素を減らしていってD%が低くなっていくので、FVを大きくしないと魅力がないと思うんですよね。

と考えると、儲かるからやるとか、簡単だからやるというのは「ハシゴがあるから二階に上るか」っていう思考方法であり、「二階に上りたいからハシゴを作る」という思考方法とは全く違うという事になります。我々が事業を創出する時に「当社の強みを活かして・・・」ってよく聞かれるフレーズがありますが、それって「ハシゴがあるから二階に上るか」という思考方法で、そんな事では二階に上れないぞ!って言われている気がしますね。

3人のレンガ職人の話

次回は「事業は人なり」を消化してみます。ではまた〜♪

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