外部誘因バイアス
他人に厳しく、自分に甘い。
自分が遅刻したら、ちょっと朝おなかが痛くてとか、自転車が遅延してとか、御託を並べる。
相手が遅刻したら、時間を守ることもできないのかと責め立てる。
自分の行動には外部の要因を求めるが、他人に対してはその人の内部の要因を求める。
誰でもそういう傾向があることを知っていれば、2つの意味でもっと楽に生きることができるのではないだろうか。
1つは、自分が他人にもっと優しくなることができる。
最近他の人に厳しいなと感じたら、自分に置き換えれば本当にそう思うだろうか。その人にものっぴきならない事情があるのではないかと差し引いて考えることもできる。
遅刻したら、体調が悪いのかな、子どもがぐずったのかな、など思い図ることもできる。事実は同じだが、見方を変えることで、感情も多少穏やかになる。
2つ目に、他人の評価に左右されすぎることを防ぐことができる。
人は、他人に厳しくしてしまいがちであるため、自分への評価も辛口になるかもしれない。それはそれでよい。
外部誘因バイアスが働いているのだと考えて、あまり思い込まない。
もちろん、他人の評価やアドバイスが有用なときもあるし、すべて無視した方が良いとは言えないが、それでも評価と自分が受ける感情は基本切り離した方が良い。
相手が小言を言ってきたら、きっとお腹が空いているのだろうと考えることもできる。
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