好きときらいの間にいる
気になっている人がいる。
好きなところも、きらいなところもある人。
好きなものは似ているけれど、きらいなものはあまり似ていない。
好きな番組、好きな音楽、好きな漫画。マイナーなものまでよく似てる。
食べ物の好きも似てる。同じものを食べて顔を見合わせる瞬間が好き。ついでに、私に向けるちょっとにやけて嬉しそうな表情も好き。
なのに、彼にとっての当たり前を、私は許せなかったりする。雑な口調。思ったままを言葉にするところ。必要とするマナーのちがい。いやな物事に向ける冷めた視線。
『パートナーはきらいなものが似ているほうがうまくいく』というよく聞く言葉に、今は首がもげるほど頷いてしまう。
好きは認め合い。
きらいの先は我慢か逃げるか諦めるか。
「彼が変わってくれたらいいのに」なんて思うのは私の傲慢だ。けれど、「そういうところがあっても彼が好き」なんて寛容にはまだなれない。
私の感情が、白か黒かに染まるのはいつだろう。
どんな出来事がきっかけになるのだろう。
未来の私が楽しみだ。
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