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おれはアニメをみたぞ!ジョジョ―――ッ!!


第1部~第5部完!

表題の通り、アニメの感想?想い?を書きます。ラストまでの内容を踏まえてめちゃめちゃネタバレありで書いてます!

Q.何で第6部は見てないの
A.エリクサー症候群というか、最後ってなるとちょっと立ち止まってしまうというか。ジョジョ7部も20巻を読み終えたあたりで、最終巻が近いのか…と思いSLAM DUNKを読み始めたりしていたので、癖です。

第1部 わあ、インターネットで見た言葉がいっぱいだあ!

ジョジョの始まりであるジョナサンとディオの出会いの話を、こんな感想でまとめられたらジョジョラーの方は怒りますよね…。すみません…。ただ、本当に本当にずっと知っているセリフが出てくるんです。「進研ゼミでやったところだ!」みたいな感覚で。

「何をするだァーーッ!」もそうですし、
・「貧弱!貧弱ゥ!」
・「やったッ!! さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」
・「逆に考えるんだ、「あげちゃってもいいさ」と考えるんだ」
・「酒!飲まずにはいられないッ!」
などなど。タイトルにお借りした「おれは人間をやめるぞ!ジョジョーーーッ!!」もそうですね。とにかく、毎話毎話知っている単語が出てきてテンション上がりまくりでした。

ところで、最初の二人の出会いのシーン、好きですね。これから何か始まるんだというワクワク感がして大好きです。
ですが、その後のディオの行動は酷いですね。初対面で人の家の犬、蹴り飛ばさないですよ。初対面じゃなくたって蹴り飛ばさない。何を考えたらあのシーンが生まれるのか知りたいです。

「ジョジョの奇妙な冒険第1部ファントムブラッド  第1巻」 『ジョジョの奇妙な冒険』公式ポータルサイト「第1部ファントムブラッド」あらすじより

努力の人間 ディオ

アニメを見ていくなかで、ディオは努力の人間なんだなとあと感じます。
ジョースター家での食事シーンで、ジョナサンが食べ方を注意される部分があるじゃないですか。レビューか何かで見たのですが、「貧民の生まれのディオは、どこかでテーブルマナーを勉強して体に馴染むまで身につける努力をしたんだろうな」という考察?があって。あ、確かにと思いました。
このシーンの前(ダニーの件やボクシング)や、エリナとのキスシーン(ここも好きです。最低すぎて)を経て、ディオはジョナサンの爆発力に気づき、その後友好的な態度をとるようになるのですが、ここも、一度のし上がるために利用しようと決めた家の息子、しかも自分が味わった苦しみとは縁がなさそうな人間に対して、ガラッと態度を変えて我慢するなんてことは普通出来ないように思います。それに、文武両道そうな様子を見ると、普段の態度だけでなく勉学も気を付けて、毎日毎日小さな努力を積み重ねてそうですよね。
戦略的に、未来のゴールへ向かっていく狡猾さは才能だと思いますが、それを実現するための日々の過ごし方は努力が詰まっているのだろうなと思うのです。

変えられない過去

「酒!飲まずにはいられないッ!」のシーンも、ディオの人間性の部分で記憶に残っていますね。
ここは先に言葉だけ知っていたのですが、宴会か何かのセリフなのかなあと思っていました。すごくお酒飲んじゃうみたいな。
実際には、憎んでいた父親と同じことをしていると自分を蔑む際に発せられた言葉なのですが。
ここはすごく好きですね。今後出てくるDIOとは違う、まだ葛藤や焦りといった感情の揺らぎが見えるディオがいる。若い、という言葉が似合う感じが好きです。過去を脱却しようとしているけれど血は争えないといいますか。応援したくなるというか、ディオ本人は嫌だと思いますが、少し可哀相な感じがして、悪役の弱さがみえるシーンだと思います。

ジョナサンの青春

私、いわゆる処刑用BGMの中で1部が一番好きなんです。他の部とは違う、オーケストラで壮大な感じがして。中世の雰囲気がする1部にもあっていると思いますし、ジョナサンの柔らかいけれど強さと温かさのある固い意志が伝わるような音楽だなと思っています。
その戦闘シーンですが、第一印象は「『UREYYYYY』ってめっちゃ言うじゃん」。まるで鳴き声。もっと言わないものかと思っていた。ため息吐くときも地味に「ウリィ…」って言ってましたよね。鳴き声。

燃え上がる屋敷の中を、ジョナサンとディオが二人で降下していくシーンはめちゃめちゃ記憶に残っています。1部の処刑用BGMが流れているシーンでもありますが、吸血鬼になってもディオのことを想っていること、自分も道連れになる覚悟でディオと共に炎の中へ落ちていく強さ、なによりここのアニメタイトルが「ディオとの青春」で、どんな形でもあの日々はジョナサンにとって青春だったんだなと分かるのが心にきました。父さんの仇であっても青春を共に過ごした相手であることは変わらないんだなあと。

一つ謎なのは、ディオ人間やめる必要あったかな?ということ。
いや、追い詰められていたけど、そこにちょうど石仮面があって、不老不死とか吸血鬼とかなんか知らんけど、現状脱却できるくらいには強くなれそうだしそれしか勝つ手段今ないから、いいや、人間やめよう!ぐらいの急展開に見えたのは私だけですか。ディオ、人間やめなくてもそのままどこか逃げ延びてお金持ちになれたんじゃないのかな…と思わなくもない。
あと、これも余談ですが、私がアニメを見て好きになったセリフに、波紋使いになったジョナサンとの戦闘時にディオが言った「おまえはこのディオにとってのモンキーなんだよジョジョォォォォーーーーッ!!」があります。なんでか分からないですが、好きです。ここの勢いとアニメの子安さんの演技と、どこまでもディオはジョナサンが嫌いというか、次へのステップの過程なんだという気がして印象的でした。

紳士と吸血鬼の最期

あのね、最期ね。腕の中にかつての友を抱いて燃える火の中で命尽きていく。原作のシーンだと、炎が光の様な表現になっていて、過酷な環境なのに柔らかな空気の中亡くなっているように見えて。
最期の言葉もエリナに向けた言葉で、この男どこまで心が清らかなんだ…と思いました。並の人間の精神力じゃないですよ。
炎の屋敷のシーンでも思いましたが、最期までジョナサンはディオと共に死ぬ気だったんだな。
振り返ってみると、ジョナサンはディオに、愛犬を蹴られ殺される、初恋の人のファーストキスを奪われ侮辱される、父を殺される、やられたからやり返そうとしたら怒られる、などなど散々な目にあわされているはずなんですよ。いやあ、清らか。エリナと赤ちゃんを逃がし、ディオと共に命を終えたことは彼にとって後悔のない選択だったんだと思います。

「ジョジョの奇妙な冒険第1部ファントムブラッド  第5巻」より


他にもツェペリさんの人間賛歌の名言だったり、ポコの「あしたっていまさッ!」、「ふるえるぞハート!」から始まるジョナサンのセリフ、重傷を負ったジョナサンを看病するエリナなど心に残るシーンはたくさんありますが、本当に長くなってしまうのでここまで。

本来は5部まで収めるつもりだったのですが、気づいたら1部だけになっていた…。なんてことだ。

たくさん書きましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。


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