🇨🇭スイス


世界一物価が高いと言われているスイス、その物価の高さは伊達ではなく、円安も相まってクソバカでかいスイスパンとチーズを1週間かじり続けたのをよく思い出す。
貧乏大学生だったのでね……

もう二度とあんな生活は嫌です。

スイスの特産チーズ
これとパンをかじり続けた

旅路としては、2022年10月初週にドイツのフュッセンからチューリッヒに向かい、ベルンを見たあとルツェルンでリギの鉄道にのったと思う。
そのあとはツェルマットやグリンデルヴァルトを思う存分楽しんでイタリアに抜けるという旅程を組みました。
スイスだけ回るならスイスパス、それ以外も行くならユーレイルパス推奨。
スイスパスとユーレイルは登山鉄道の割引率が異なるのでそこだけ注意。

10.1.2022 チューリッヒ

チューリッヒはすごく綺麗な街だったけれど、これといってすることはないなという印象。
坂がやたらおおくて神戸を思い出した。
せっかくなのでチューリッヒの郷土料理とやらをLindenhofあたりで食べたけれど、すごく美味しかったのを覚えています。

Zürcher Geschnetzeltes
付け合せのハッシュドポテトはフレンチフライとかと選べた気がする。
まあ何せ高い。当時4000円くらい(ええ……)
チューリッヒの住宅街


トラム
街の中央部分でこんな感じ
あまり都会感はなくて、必要なものは揃っているって感じ。
本当にゴミが落ちてない……

10.2.2022 ベルン


ベルンは半日で観光できてしまうものの、ローズガーデンから見える景色の美しさといったら……これだけでベルンに来る価値はあります。


何も伝わらないビューfromローズガーデン
行かないと分からない系なので行って見てきてください


蚤の市?的な


SBBでたべた旅のおやつ


道端でチェスをするおじさんたち
アインシュタインハウス

休日に集まって道端でチェスをしている人を見かけて、なんて優雅な暮らしだろうと思ったり。

ルツェルン

チューリッヒから小一時間ほど電車に乗るといけるルツェルンでは、せっかくなのでリギに登ることに。
行きは電車を乗り継いで、帰りは船で。

頂上はなめてかかったら寒すぎて死んだので、10月初めとはいえ防寒はしっかりしましょう……

ルツェルンでは移動式遊園地っぽいものが来ていてフェリーをおりたあと物凄い人でした。
美しい街だったのでまた行きたい


登山鉄道の傾斜がスゴすぎる


リギを登りきったところ


山小屋で飲んだカレースープ


麓の街ルツェルンの郷土料理


帰りの船

10.3.2022 ツェルマット

マッターホルンふもとのまちツェルマットはログハウスがたちならび、黄色電球の明かりで夕方〜夜にかけて本当に綺麗。

私たちはチューリッヒから電車で向かい、途中ライシーゲンで泊まり、次の日氷河列車でルツェルンまで3時間揺れて行った(気がする)

頂上まで登ったら10月はじめなのに気温が3度でした🤢

ライシーゲンのロッジ
部屋からのビューが最高!また泊まりたい。
ここで朝ごはん食べられるのは幸


夕焼け!



空気も住んでいて水道水も美味しい。

谷なので日の入りは早く、そこそこ冷え込むので防寒は必須だし、物価も田舎だけれど余裕で高い。チーズフォンデュ5000円は痛すぎる😭

氷河列車の車内
ご老人の夫婦が多い


ツェルマットのまちなみ


そびえ立つ山!山!山!


麓のレストラン
当時はここがいちばん安かったの……
味は美味しい。具は芋とパンのみ。

https://maps.app.goo.gl/oBpcMhjzJLMVVvZZ6?g_st=ic

ロープウェイを乗り継いで頂上まで行ったけれど若干高山病のような症状が………
頭痛で死にそうに。
でも景色は綺麗でした。
展望台のレストランは混んでいるし値段もアホなので特におすすめはしない。(写真参考に)

ロープウェイ


頂上


展望台のレストラン
高い。
富士山より高い
お墓(ツェルマット)

グリンデルヴァルト

正直ツェルマットの方が良かったけれど、ここも同じようにロープウェイやらゴンドラで展望台まで登れる。

ここも気温が3度しかなくて、寒い。

展望台までのぼったところ
皆さんスキーやら何やらされていたりした
氷の博物館的な
頂上に行けば入れる
薄いダウン1枚で全然大丈夫(個人差あり)

1~2泊すれば十分回れるって感じ、ただ雰囲気は良いので連泊してゆっくりするのも良し。
物価は鬼の高さなので資金に余裕ある人はどうぞ……

物価高について


ところでここに住んでいる人たちは物価高と引き換えに何を求めて住んでいるのでしょうか。清潔な街?安全?綺麗な景色?


清潔さは確かに理由の一つではあるでしょう。
実際どの街もゴミや電車の落書きがほとんど無くて、駅舎は新しくピカピカ、吸殻なんてもちろん落ちていない。
丸の内より清潔感溢れる場所って他にあるんでしょうか?

また、景色だって綺麗。けれど、別荘が欲しいのと実際に住みたいかどうかって別だと思うし、そこまで大きな理由にはならなさそう。

景色とか綺麗さはオマケに過ぎなくて、1番はやはり「安全」を買っているのだろうなあと滞在中に思った次第です。

なんてったって永世中立国なわけだし
一旅行者でさえ、そのことを意識させられたのだから。

ベルンのまちのいたるところにある防空壕や、野菜や果物、肉類の異常な値段の高さ……


防空壕の中に作られたカフェ


防空壕は全国民を収容できるといわれていて今も作り続けられているらしい。
農作物の値段の高さはかなり厳しい(と小耳に挟んだ)農業政策の片鱗だそう。

「永世中立国」をやるには他国に依存しすぎてはいけないから厳しい輸入制限を貸さざるを得ず、自国の食料自給率を関税によって上げようとするので更なる物価高を招いてしまうのだろう。電気に関しても原発を何個も保有して賄っていたはず(間違ってたらすみません)

そもそも山岳地帯で農業国としてやるには無理があり、有機農法や景観維持などに力を入れて付加価値をつけるのが主流なので、余計物価が高くなってしまうのもあるだろう。

食料自給率は60%前後で正直なところ日本より低く、自給自足できているかというと微妙な気がするので、どの程度効果があるのかは数字上はよくわからなかった。

しかしながら、このインフレ下でもインフレ率が最近まで1%を下回っており、周辺諸国と比べると明らかに差が出ているため、自国産業保護の動きや原発による電気の自給自足が効力を発揮しているに違いない。

周辺の国からある程度の距離をおき、圧力に負けない武装した中立国であるスイスを選ぶ人は、お金で安全を買っているようなものだとはよく言うが、滞在中もそのことをひしひしと感じさせられた。

私自身は住みたいかって言われたらそんなに……だけれど、別荘が一個あればどんなにいいだろうとは思った。

宿代はそこまで高くなくて(2人で10000yen/day)、サンドイッチ2切れが1000円もする食費の高さは農業政策のせいかな、などと考えたりした。

ベルンに関してはローズガーデンが最高だった。街全体を一望することができるのだが、ありとあらゆる人に見せたい美しさの景色だった。写真にうつすと良さが半減してしまって悲しいです。

恩師が元々スイスで研究してたこともあり、沢山アドバイスも貰いつつの旅路なので余計楽しかったところはあるかもしれないが、また行きたい国の1つだ。

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