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東洋医学の知恵も取り入れて自分の治癒力を最大限に高めよう!


普段の生活で西洋医学と東洋医学の違いを意識する事は殆どないと思いますが、熱はないけど・・・というような体調の怪しい感じがする時に、風邪の引き初めに葛根湯を飲んだりする方も多いと思います。

数年前のコロナ感染が広まり始めた最初の頃、効果があるとして処方されて話題になった漢方薬もありました。

今回は、東洋医学を抗がん剤治療にも取り入れてみては?というお話です。

では、具体的な方法を以下に書き記します。

★    漢方薬



現在、医学の教育現場では漢方医学というのが卒前教育の項目として加わっている為、医療現場では漢方の活用も増えてきています。
年配の医師でもご自身で漢方薬について学んでいて、普段の薬と併せて処方してくださる先生もいらっしゃいます。
何かあれば遠慮せず、体調や気になっている事を相談してみてください。

 
漢方薬は植物・鉱物・動物などの天然物から調合しているので、さほど化学薬品との飲み合わせなどの影響を気にせずに、飲む事ができる物もありますが、副作用が出る事もまれにあるので、主治医に相談して処方してもらったり、許可を貰って一緒に治療経過を見てゆく事が大切です。
 
現在、漢方薬の研究は進んできていて、マウスの実験では、T細胞やNK細胞・マクロファージなどの免疫細胞を活性化してくれて病原体の感染を抑えてくれる事もデータで分かっているそうです。

風邪や体調不良などで抗がん剤治療のペースを崩さずに定期で行えるようにする為にも、がん細胞に打ち勝つ為にも、免疫力は高めたいものです。

 
他の効果として抗炎症作用や鎮痛作用、がん細胞の増殖を抑えてくれる生薬や、体温を上げる作用、治療中の精神的不安やストレス・不眠などに効果のある生薬もあります。
化学薬品のように即効性とパンチ力はありませんが、ジワジワと体に効いて自分の体が持つ力を高めてくれる事でしょう。
 
ここで、1つ重要な事があります。
それは、薬や治療の値段が高ければ良いという訳ではないという事です。

漢方薬の中にも希少な素材が使われている物もあり、私も値段の高さに驚いた事があります。
 
実際にがんと診断され、命と向き合う事になった際に、本人を含め家族も
藁をも掴む気持ちになるのは当然前の事で、普段なら信じない広告商品や噂・治療法などに高額な値段を払ったり、私財をつぎ込んでしまう事も少ないと、実際に病院の先生から伺った事があります。
その先生も過去の治療経験の中で、いくつかの家族崩壊を見てきたとも・・・。
冷静さと心身のバランスを忘れない事も大切と言えます。

★    鍼灸治療



針治療をした事がない方にはハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、今は使用する針が髪の毛のように細かったり、痛みもそれほど強くなかったりしますので、腕のある鍼灸師さんにお世話になるのも良いと思います。
 
腰痛や肩の痛みで鍼灸治療に行って、痛みが軽減したり、腕が上がるようになったという話をよく聞いたりしますが、鍼灸治療には他にも様々な効果があって、脳活動・自律神経・免疫など人体の生理機能を調節する事がわかってきているそうです。

血流が良くなる事で体の冷え改善や、抗がん剤でおこる体の強張り感を改善したり、呼吸も深めてくれます。
その他、胃腸の調子を整えてくれたり、ストレス解消や精神症状の改善もあります。

 

★    温浴・岩盤浴



温かいお湯や、温かい所でゆっくりと過ごす事で血流が良くなり、自律神経を調整し、疲労や痛みを緩和してくれます。
今は、岩盤浴や酵素風呂もありますね。

ただしこの場合は、周りの人への抗がん剤の暴露防止を考慮する必要がありますので、抗がん剤投与後、1週間以上が経過してからが望ましいです。
投与から1週間以上が経過して、体調が良ければ、温浴施設に足を運んでみるのも良いでしょう。

以前に掲載した記事「がん細胞は熱に弱い⁉」にも書きましたが、免疫細胞が正常に働けるのは36.5度と言われています。(詳しくは以前の記事もご覧ください)
無理はせずに温浴を楽しんでみてください。

★    薬膳



これは、本格的な薬膳を提案しているのではなくて、普段の献立に薬膳の知恵も取り入れていけたらベストという程度なので、気負わないでくださいね。
 
例えば、気分が落ち込んだり、食欲がない時は薬味やスパイス・ハーブを使うとか、内臓を冷やさないように冷たい飲み物や冷たい物を食べ過ぎないようにする等です。

また、抗がん剤の治療過程でおこる事が多い貧血時には造血作用のある食材を使った献立にしてみたり、ハーブティーや漢方茶で気分転換したり・・・と薬膳の知恵も活用させてもらいましょう。


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