就職活動における学歴の序列とは?(国内のみ、主に文系就活対象)

学歴の話します。高校生がこれ読んで大学受験の参考にしてくれるとうれしいなあ。大学生はこれ読むと仮面浪人したくなるから読むな。


SSランク 東京大学・東京工業大学・一橋大学・慶應義塾大学・京都大学

就職活動において最強の肩書を持つ5校。IT、コンサル業界と一部金融、インフラ企業に関しては東大が別格ですがそれ以外の業界ではこの4校は就職先に意外と差がありません(しいて言えば京大がデベにやや弱いか?)。慶應の最上位層は付属と体育会によって形成されている可能性が高く、一般的な学生にとっては上記3校にやや劣る学歴かもしれません。

Sランク 早稲田大学・上智大学・同志社大学・大阪大学・神戸大学

上記4校に次ぐのはこのメンバー。最上位クラスの企業には関東勢のほうが強く、失敗率は関西勢の方が低い傾向にあります。早稲田はNTT系列をはじめとしたIT業界に強いですが対商社×です。上智大学は他より女子率が高く、それによって新卒就職実績が盛られている可能性があります。とにかくアクセンチュアに強いです。大阪と神戸なら若干ですが神戸の方が東京志向な傾向があります。

Aランク 北海道大学・東北大学・明治大学・東京理科大学・名古屋大学・大阪公立大学・九州大学

Sランクの大学群に次ぐ就職実績を誇る大学たち。この中では、理科大と名古屋大がメーカー、明治大がIT系に強いです。国公立組は地元の企業に強いのですが、お膝元に有力企業が少ない北大と東北大は進路の安定感がやや低いです。また、大阪公立大学合併前の大阪市立大学は学部間格差が非常に大きく、文学部が地雷だったので要注意。九大は関西まではSランクと同等の評価を受けられますが在京企業は大の苦手です。

B+ランク 横浜国立大学・筑波大学・立教大学・中央大学

Bランクの大学群は多いので細分化します。その中でも上位層にいると思われるのはこれらの大学群。横国は何故かはわかりませんがこのランクの中だとコンサルに強いです。筑波は文系就活では存在感が薄いですが高学歴が好きな企業には早稲田と同等の評価を受けている感じがあります。立教は企業ごとに好き嫌いがはっきり分かれているので四季報をチェックすること推奨。異文化コミュニケーションがエース学部ですがそれ以外の学部も全体的に金融に強いです。中央は入試の時点で学部間の格差が大きいので就職にもそれが反映されている可能性があります。とくに文学部は影も薄く危険な香り。また、おそらく他のMARCHほど女尊男卑ではないです。卒業生が少ないので詳細を省きますが、国際教養大学、東京外国語大学もおそらくこのあたりです。

Bランク 千葉大学・青山学院大学・滋賀大学・関西大学・立命館大学・関西学院大学

千葉大学は教員や公務員の志望者が多く入学難易度の割に就活では力を発揮できていない印象。青山学院大学は航空・保険・専門商社の就活では最強で他はてんでダメという変わったパターン。上記業界以外ならSMBC系列が得意です。滋賀大学は経済学部が名門で早稲田クラスの強さがありますが学部間格差が非常に大きいです。関西・関西学院・立命館は地元では立命館>関大>関学の順で評価が高いですが東京では逆順になっている印象があります。3校とも専門商社や在阪メーカーに強く、IT・コンサルは苦手分野です。載せていませんがお茶の水女子大学だったり、就活で文転する学部卒の京都工芸繊維大学や芝浦工業大学もおそらくこのあたりです。

B-ランク 埼玉大・法政大・学習院大・明治学院大・成蹊大・津田塾大・東京女子大・日本女子大・横浜市立大・信州大・新潟大・静岡大・南山大・名古屋市立大学・岡山大・広島大・熊本大

国立大学各校は地元では最強だが地元から一歩出るとやや苦しくなる傾向。地元の進学校から入っておけばNNTになることはまずありません。法政大学と学習院大は主要就職先を見る限りGMARCHの他4校と同等の扱いはされていないのかなあと。法政はMARCHの他校と比べるとIT偏重です。明治学院大は非高学歴の中では就職実績がとびぬけて良く、Bランクにしようか迷ったくらい。どの業界にも強くボリュームゾーンが早慶の企業にも頻繁に食い込んでいますが青学や立教に比べると安定感の面でやや劣っている感じがします。成蹊は三菱に強く、オープンワークの大学別年収ランキングを見る限り入社後の出世率が高いです。女子大御三家は一流企業の一般エリア職に特化した東女本女、総合職の津田塾といった色分け。横浜市立大は横浜にある法政みたいなもんです。南山大は女子が地元で就職する場合に限っては最強、それ以外では日東駒専レベルです。名古屋市立大は究極の地元偏重型大学で、入学難易度に対してややお買い損です。あとは東京海洋大、京都府立大などがこの位置です。

Cランク 國學院大學・成城大学・東洋大学・駒澤大学・創価大学・近畿大学・北九州市立大学・西南学院大学・立命館APU・B-未満の国立大学など

B-ランクからCランクの間には結構な就職実績の乖離があり、ここから大手を目指すのはいわば「下剋上就活」になり、優れた容姿・コネや強力なガクチカ、本気の就活対策が必要になってきます。そのなかで、大学単位で比較的奮闘しているのが國學院大學、成城大学、東洋大学、駒澤大学、近畿大学の5校です。成城・東洋はIT、駒澤はメーカーに強く、國學院はバランスが良いです。近大は大手を狙うなら在阪企業に絞る必要がありますが下剋上率はなかなかのもの。創価大は上振れ下振れが非常に激しいですが、建設業界全般と特定の企業に強いです。九州勢は地元での就職を目指す学生が圧倒的に多いですが、北九州市立とAPUは東京でもそれなりに戦えています。多くの女子大がこのランクですがどうせ顔採用なので割愛します。

C-ランク 日本大学・専修大学・東京農業大学・獨協大学・武蔵大学・各種教育大学・名城大学・甲南大学・龍谷大学・大多数の公立大学など

上記のCランクに比べて大学名の評価は同等なものの、就職実績では一歩後れをとる大学群。日大は高給激務系に強いですが、失敗率があまりにも高すぎます。専修は就活では日東駒専最弱ですが、公務員への就職者は多いです。東京農大は文系も食品・飲料メーカーに強いです。が、Cランク大学の心強い味方である準大手SIerへの就職実績が壊滅。獨協はなんかパッとしないです。武蔵大は学業が忙しいのがおそらくマイナスに作用しています。教育大学に関してはしょうがない。名城・福岡は地元でも2番手扱いなので厳しい。甲南・龍谷は近大とはちょっと明確に差があるなあといった感じです。公立大は意外にも東京で就活した人の方がいい成果を出していることが多いです。

Dランク その他

これ以降の大学はどこに入っても学歴でどうこう言ったことはほとんどないです。人事も大学名を見てその大学が偏差値50なのかBFなのかとかぶっちゃけ知らないです。完全に無名の大学より、Fランキャラが定着した帝京平成大や上武大のほうが逆に学歴評価は苦しいかもしれません。でも、TOEICの700点でもとっておけばほとんどの企業で日東駒専と同等の扱いは受けるのでがんばりましょう。大手企業がこの学歴から採用する場合っていわばプロ野球の育成指名みたいなもので一芸特化型が欲しいんですよね。なのでTOEICやった後に簿記が、ITがってなるよりはぶっ飛んだ体験を作りに行くのが有効です。

執筆者:22卒現役人事飯山
福岡県水巻町出身。陰キャ、Fラン大、ノンサーの三重苦から就職偏差値60越え大手企業に内定した現役新卒採用担当。新卒採用のちょっとイジワルな話が得意です。好きな言葉は設定6。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?