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【第1回】小説を創る 「アイデア」 2

自由記述
◯お父さんが実は、猫だった件
◯にゃんパパ
 猫は、人間に世話をしてもらって、実は人間を支配しているのか。人間は知らず知らずのうちに支配されているのか。
 人間が猫に癒されるのは、実は、嫌な記憶を猫に消してもらっている。
 ゴロゴロと喉を鳴らして消していることにする?
 にゃん父は、家族のために命懸けで闘う。
 ハードボイルド?
 月出身の猫は、能力が高く、自在に人間の記憶を消せる。
 地球出身の猫は、能力が退化した。
 月>地球
 でも、どちらも記憶を戻す能力はない。

 記憶を戻す動物、カラスにする?
 なんで。
 なんでだろう。
 昔、神様の物を盗んで、その悪事を忘れないため、カラスには、あらゆる記憶を忘れないという「罰」として科せられたのだ。ほんまか?
 忘れられないということも、辛いのだ。大切な人を失っても時間が解決してくれない。いつまでも、いまそこにある悲しみに直面し続けるしかない。
 一方、喜びもまた同じ。
 だから、カラスは、強靭な精神力で心を制御しないと心が崩壊してしまう。
 いつしか進化して、記憶の、一種の修復ができるようになった。
 カラスを出すとしたら、冷静で、中立的で、達観しているような人物像が望ましいか。
 物を盗んだことを忘れないように、神様に、本来、白かった体毛を真っ黒にされた。
 羽の内側で人々が失った、記憶を集めている。


始祖の猫に捧げる。猫の繁栄を願い。
猫上がりの儀
いやいや、「月渡りの儀」
だから、地球から月に渡る儀式
じゃあ、逆は、「月下り、か、月降り、つきふりと読まれるか、の儀」ルビ
 月が中心だから、月上りとは言わない。
 日蝕の時に、「月渡りの儀」と「月下りの儀」が同時に行われる。
 これまでの人間と猫が育んできた「記憶のかけら」が、この日、月から、そして、地球から放出される。
 二本のキラキラした、「記憶のかけら」が、宇宙の真ん中で混じり合い、橋を作り出す。
 月から地球へ渡る橋を「渡月橋」嵐山かよ!
 その逆、「降月橋」
 トンネルもありか?
 渡月隧道 降月隧道
 重いか? 世界観によるか。
 どちらか一つがいいか。
 月渡りの儀と月降りの儀
 二つは厳しい。クドイ。
 物語の大きな転換点。月渡りの儀、単独?
 日蝕は、確か、みれるところが限られる。
 物凄い勢いで、記憶の交換が行われるのかな。
 太陽に月影がかかり出したら、儀式の開始。
 人の姿が解けて、猫になる。
 太陽の見える場所に移動する。
 キラキラと記憶のかけらが、地球から、月から集まり出す。

 月は、普段から、人間と猫が育んできて、忘れてしまった記憶を、干潮とともに月に吸い上げている。
 一方、人間と猫が互いに忘れることのできない大切な記憶は、それぞれの心に留まる。
 忘れた記憶は、月へ。吸い上げられる。
 大切な記憶は、人間と猫。留まる。
 二つの記憶を合わせて、巨大な二本の橋を作り上げる。
 人間と猫が歩んできた、すべてで橋がつくらるわけだ。
 そして、記憶の交換が、行われ、
 日蝕が終わると、日光が差し、すべての記憶のかけらが、溶けてなくなる。

 なんで?
 なんでかなぁ。
 なんで行ったり来たりするの?
 それはね、きっと、種の繁栄のためなんだよ。
 食っちゃ寝して退化した地球猫に、太古の狩だったり、暮らしぶりを一種のテレパシーで、伝えているんだね。
 月は遠いから地球に出張して来てるんだね。
 だから猫は、突然、虚空を見つめたりしているけど、あれは、パトロールに来た月猫から情報を受信してんだね。月渡りの儀の日程とか、心構えとか。
 猫としての本能を忘れないために。
 これ以上、退化しないために。
 行ったり来たり、といっても物理的に移動はしない。月にいる猫と、地球にいる猫の記憶が交換される。

「〇〇、パパがこれからいうことを、ちゃんと聞くんだよ」
「うん」
「パパは、もうすぐしたら遠いところに行かなくちゃならないんだ」
「どこ?」小学生女の子でいいか?
「お月さまだよ」
「お空の?」
「そう。それで……」
「……」
「もう、戻ってこれないんだ」
「……そんなの嫌だよぅ!」
「でもね、安心して」

「この猫の体がなくなるわけじゃ無いから。この猫をパパだと思って可愛がって欲しいな」
「嫌だ! 嫌だ! パパのバカ」
「いいかい。人はねいつかは別れの日が来るんだ」
「それとね、パパ、〇〇のことを忘れちゃうんだ」
 これはいるな。
「嫌だ!」
おじいちゃんが亡くなる エピな 伏線
親友 重いか?


「家族の記憶が無くなってもいいのか」
「こればっかりは仕方が無い。月猫の宿命さ。諦めている」

「ただ、家族が俺のことを覚えてくれている。それだけでいい」
「なに?」
「家族が地球で元気に暮らして、月を見上げてくれる。十分さ」
「……お前、知らないのか? 月渡りの儀では、その家族の記憶も消し去るんだぞ」
「……まさか」
「始祖様の霊力は強力だ。なんせ溜まりに溜まった莫大な量の「記憶のかけら」を放出するんだからな」
「〇〇も、〇〇も、俺のことを……」
「ああ、家族にとってお前は、初めからいなかったことになる」

「……なぁ、忘れられるって、こんなに辛くて怖いんだな」
「……そうだな」

 なんで?
 記憶を消すの?
 それはね、人間と仲良くなりすぎて退化してしまった地球猫の記憶を、聖地である月に持ち込ませないためだよ。

地球創生の時、ぐにゃぐにゃで、とても暑かったり、寒かったり、生物は住めるの。
 それはね、いろんな生物のアメーバー的なものがあって、本当は猫は一つだったけど、月と別れちゃったんだね。
 そのアメーバー的な物を「始祖の種」として、月猫の間で信仰されているんだよ。

・うちのパパが、猫だった件
・〇〇ちゃんと猫とカレーライス
カレー出し過ぎ
・月のかけら
・月に架ける橋
・記憶(月)を架けた(駆けた、賭けた、懸けた)猫

オリジナルのパパは?
 それはね、月面に隕石が衝突して、始祖様の祈りを妨げたんだ。月に蓄えられた、「忘れられた記憶」が、漏れ出して、地球に到達してしまったんだね。行き場を失った記憶たちは、手近の生物に入り込んだんだ。
 すると、その生物の記憶が駆逐され、また、その生物の記憶が彷徨って、別の生物の、と記憶の玉突きが起こったんだ。やがて、その玉突きも容量の小さい蟻などに、細分割されて収納され、人間としての自我などなくなってしまって、玉突きは、収束したんだ。
 ちなみにオリジナルのパパは、ある記憶喪失の患者に入って、現在その人物として生きているのさ。
 ややこしい!

 オリパパは、生まれてくる時に、月渡りの儀があってその時に、月猫の記憶が入り込んだんだ。
 月猫として生き、月猫として月に渡る。
 だから、最初は、月猫としての自覚はないんだね。
 ある時、ベテラン月猫から任務を仰せつかるんだね。
 そういう人物が必要だね。
 オリパパの肉体は、隕石衝突による、記憶の歪みの中で、消滅したんだね。

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