観光資源の東西格差

 先日某局で放送された「外国人が行ってよかった都道府県総選挙」なるテレビ番組を見ていてふと思ったのですが、いわゆる「観光資源」というものが西日本と東日本ではその質や量に大きな差があると改めて感じました。
 実際に旅をするとより実感するのですが、私が住んでいる東北地方と例えば中国、四国、九州地方など、おなじ「田舎」であっても何か違うのです。
 振り返って考えてみると日本全国あるいは外国人観光客を多く集客できるようないわゆる「有名観光地」というものが首都圏を除く関東以北には非常に少ないように思います。自然遺産以外でパッと思いつくのは「日光」くらいでしょうか。特に東北地方に関して言うと残念ながら「皆無」と言ってよいのではないかとさえ思ってしまいます。こういうことを言うと卑屈になっているだけなどと言う人がいます。しかし、少なくとも私の周りには仕事以外の目的で積極的に首都圏あるいは関西圏から東北に来る人は非常に少ないです。例えば「清水寺」、「姫路城」ほどの集客を見込めるものが東北にあるかというと、「松島」や「平泉」がそこまでの集客力があるとも思えません。なぜこのような状態になってしまったかということについては様々な要因があろうかと思いますが、いずれにしろこの格差を埋めることは簡単ではありません。そのためには今ある資源、すなわち自然環境を活用するほかにはないのでしょうか。
 確かに自然は豊かですから個人的にはスイスのような山岳観光を目指すのもよいと思うのですが北海道、長野、沖縄などに勝てるかというと疑問ですが…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?