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復職ワーママが感じる「お客さん感」

4月に第二子の育休から復職し、1か月が経過した。

今週もやっと終わった。「何を成し遂げたか?」と言われたらモジモジするしかないのだが、1週間生き延びることができた。

復職してから、私は仕事中ずっと小さなモヤモヤが頭にあった。思い当たる節はたくさんあるのだが、根本的な原因を特定できないまま毎日が過ぎていた。

モヤモヤを取っ払うことはできなくとも、こいつの正体さえ見抜ければ気が楽になるかもしれない。

今抱えているモヤモヤを紐解いてみた。

まずは私の今の状況をまとめる。

職業:自社サービスの開発を行うシステムエンジニア(入社10年目)
勤務形態:時短×フレックス
所属チームの様子:育休前とほぼ同じメンバー。若手が1人、ベテランが5人(みなさん優秀で戦闘力が高い)

家族構成:夫(在宅勤務できない仕事)、娘(4歳)、息子(1歳)→保育園の洗礼を受けまくってる

「復職後しばらくは子どもがしょっちゅう熱を出すと思うので、休みが多くなると思います!!」

私は復職前の上長との面談で、このように宣言した。上の子の復職のときに相当痛い目を見たからだ。

そして、宣言通り息子は熱を出しまくり、私の有休は飛ぶように消えて行っている。しかし、それでもチームには何の影響もない。上長は私の宣言を受けて、しょっちゅう休んだとしてもOKな負荷の小さい仕事を回してくれたからだ。しかも基本的に自分ひとりで進める仕事なので、休んだからといって特に引継ぎなども発生しない。

うん、とてもありがたい。ナイス采配である。おかげで今日もチームは健全に稼働している。

しかし、チームメンバーたちは難易度高、緊急性高の仕事を連携しながらバリバリとこなしている。メンバー間で仕事の相談をしていても、私はその仕事には絡んでおらず、いまいち話についていけない。思うことがあっても、「的外れな意見だったらどうしよう…」と躊躇してしまい、大した発言もできずMTGが流れていく。

「すみません、子どもが熱で…」
「すみません、保育園からお迎え要請がありまして…」
「在宅勤務で子どもを見ていたのですが、ぐずって仕事どころではなく…」

チームでの私の発言は、このような内容が大半を占めるようになった。

みなさん優しいので私を気遣ってくださる。
「無理しないで!」
「お子さん優先で!」

ありがたい。本当にありがたい。

でも、私はどこか孤独感を感じている。

まるでお客さんになったかのような感覚。

そして、私は大した成果を上げられていない。チームの仕事は山ほどあるが、私はどれだけ貢献できているだろうか?そう考えると、罪悪感・劣等感といった負の感情が出てきて、ますます距離を感じてしまう。

繰り返すが上長やチームメンバーは何も悪くない。

辛い辛い保育園の洗礼も永遠ではない。半年も経てば、体調不良の頻度は落ち着くはずだ。上の子の経験でそれは頭では分かっている。

でも、心が追いつかない。

このモヤモヤの正体は、「息子が保育園の洗礼を受けていること」でもなく、「疲れがたまっていること」でもない。

「成果を上げてチームに貢献できていないこと」
「チームの輪の中に入れていないこと」

だったのだ。

そういえばそうだ。私にとっての仕事の喜びは、チームで協力して課題を解決していくことだった。それが今はまるでできていない。そりゃ、モヤモヤするわけだ。

「負荷の少ない仕事を振る」と言っても、会社はそんなに暇ではない。

とうとう6月から私にも徐々に負荷のある仕事が回ってくることになった。

いよいよか…と緊張する反面、嬉しくもある。

まだまだ息子は保育園を休みがちだし、チームのみなさんにフォローをお願いすることは多くなるだろう。(ほんとすみません)

それはそれで罪悪感はあるのだが、今感じているモヤモヤよりはずっとましな気がする。

今より仕事は大変になるけど、その分喜びも増えるはず。

毎日クタクタになっても、いまの「お客さん感」がなくなれば、きっと少しは気分よく過ごせるはずだ。

がんばろう、がんばりすぎず、がんばろう (心の一句)

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