工夫次第で、子育て中でもできることはたくさんある【インタビュー:子育て中の時間の作り方】
今回お話を伺ったのは、1歳の女の子を育てるコーチのちひろさん。お子さんの保育園入園前から、SNSでの発信やコーチングのお仕事に精力的に取り組まれていました。
最近ではXで「子育てしながら時間をうまく使う方法」について発信されています。
Xでの発信を継続してフォロワー1,000人突破を果たしたり、ご自分のサービスも運営されていたりと、活躍を続けるちひろさん。
子育て中でもやりたい仕事ができている秘密は、スケジュールの立て方や苦手なことを手放す工夫にありました。
やりたいことを叶えるスケジュールの立て方
―――早速、Xで発信されていた「子育てしながら時間をうまく使う方法」について詳しくお聞かせください。まず「作業の時間を決める」とは、具体的にどのように決めていますか?
まず、コーチングをする時間は平日の朝10時から16時までと決めています。子供が保育園に行っているので、夜と土日は子供と触れ合う時間として確保するためです。
あと、これ言うと引かれちゃうかもしれませんが、1日のスケジュールは30分単位くらいで決めています。
―――30分⁈ すごいですね…!
子供を保育園に送って帰ってくるのが、大体朝9時くらい。9時〜9時半までスケジュール管理用のNotionを見直して、何時から何をするか決めています。
Notionは定期的に見直すんですが、特に毎週月曜日は9時〜10時まで1時間使って、今週やることの大きな流れを見直してますね。
―――やることを定期的に見直して、期限までに終わるように工夫しているんですね。
■やることを細かく分割すれば、子育て中でもできることはたくさんある
―――前述したXの発信で「やることの優先順位と期限を決める」とありますが、子育て中だからこそ気を付けていることはありますか?
期限については、余裕をもった計画をしています。「期限の5日前には終わらせる」というルールを作ってスケジュールを立てているので、今のところ間に合わなかったことはないんです。
―――5日前って結構余裕をもたせてますね! 私は自分に甘いので「5日前なんてムリ!」と思っちゃいます(笑)。
私の場合、期限があるのは発信やコーチングの募集なので、他人に迷惑がかかるものではなくて。仕事内容によっては、5日前にはできない場合もあるかもしれませんね。
最近気づいたんですが、私はやることを具体的かつ、すっごい細かく出してるんですね。たとえば1週間でnoteを1本書く目標があるとしたら、やることを5つに分けています。
①テーマを決める
②3つの大見出しを決める
③詳細を考える
④タイトルを決める
⑤アイキャッチ画像を作る
このように細かく分けた状態で、スケジュールにいつやるかを組み込んでます。
―――たしかに「noteを書く」という目標だと、やることがぼんやりして上手く進まないことがよくあります……。でも「テーマを決める」なら集中できそうです。
テーマを決める位なら、10〜15分でできますよね。私のお客様を見てても思うんですが、具体的に何をするのか言語化するだけで行動力が上がる人が多いなって。
短時間でできることに分割すると、グッとやりやすくなります。子育て中でもできることはたくさんあるので、ぜひ細かい時間を活かして欲しいです。
■自分に合った方法を試行錯誤しながらみつける
―――やることを細かく分割する方法は、最初からできていたんですか?
実は、できるようになったのは育児しながらなんです。当初は私も「〇〇をやる」という目標にしていたんですけど、それじゃ育児してるとできないって気づいて(笑)。
やることを分割してみたら、Xの発信が続いたりとできることが増えてきたんです。私にはこのやり方が合ってるんだと思って、継続してます。
―――たしかに、自分に合ってるかどうかが一番大事。ちひろさんにも、やり方を試行錯誤する期間があったんですね。
■急な予定変更に備えた、お客様にもメリットのあるルール作り
―――お子さんの病気など、スケジュールの変更が必要になった場合はどうされていますか?
継続サポートをお客様からお申し込みいただく際に「子供の都合でコーチングセッションが延期になる可能性があります」とお伝えしています。
でもその代わり、延期になる可能性があるからこそ「お客様も2時間前まで変更可能」「私の都合で延期になった場合、次回のセッションは15分延長」というルールを作ってます。
―――なるほど。お客様としてはすごく納得がいきますね。
コーチングセッションって60分じゃ足りないことが結構あると思うので、15分だけでもプラスされたら嬉しいですよね。こういった、お客様もメリットを感じるような仕組み作りをしています。
―――いいですね!きっと真似したいと感じた方も多いんじゃないかと思います。
苦手なことほど「手放す工夫」が大切
―――続いて、Xの発信に「家事時間を減らす」とありますが、具体的にどのように減らしていますか?
掃除は、お掃除ロボットに任せて掃除機をかける時間をほぼなくしています。洗濯も、干した洗濯物はハンガーに掛けたまま収納するようにして、時間を短縮しています。
家事は結構効率化を意識していて、1つの家事に何分かかってるのか気になっちゃうんです。「私、洗濯に何分かかってるんだろ?」とふと気になって、時間を計ってみたんですね。
洗濯機を回してる時間は40分位で、それ以外の干したり乾いた物を畳む時間が15分位でした。「全部で1時間位かかってるのか、これは長い!」と思って、洗濯機以外の15分をどう削れるかなと考えたら、畳まずにハンガーのままでいいじゃんとなりました。
―――時間を計ってみると「こんなにかかってるの⁈」と気づいて、削る方向に意識が向きそうですね。
■ベビーフードは普段から活用したっていい
―――Xの発信に「やめること、やらないことを決める」とありますが、具体的にはどういうことなのか教えてください。
育児でいうと、私離乳食づくりが苦手で。手間がかかるし「この切り方だと大きいかな?食べれるかな?」って気にしちゃって大変でした。
なので離乳食の手作りを極力やめて、週に1度はベビーフードを使ってます。ベビーフードってめっちゃ考えられているんですよね。栄養豊富だし、添加物も入ってなかったりして。すごくいいなと思って使うようにしてます。
―――そうなんですね。うちの子は今生後6ヶ月なんですが、ベビーフードには食べたことない食材が含まれてて、まだなかなか使えてないんです。
私は初めて食べる食材を増やすのにも、ベビーフードを活用してました。
保育園から、入園までに子供に食べさせておく食材リストを貰ったんですが、その中に旬が過ぎててスーパーに売ってない食材があって。でもベビーフードの中には含まれてたので、食べさせることができました。
―――たしかに、それ以外の食材を食べたことがあれば使えますもんね。私も離乳食奮闘中ですが、野菜の裏ごしが面倒すぎて冷凍キューブに頼りきりです(笑)。
離乳食づくりで食材を細かく切るとき、育児書に1cm以内でと書いてあったりすると「これ1cmだよね⁈」と気にしたりして私も大変でした……。
でも月齢別のベビーフードを活用すると「この位の大きさ・柔らかさでいいんだ」と分かって、意外と大きくてもいいんだと気づけたりしました。
―――月齢ごとの食べやすさもちゃんと考えられているから、参考にするのはすごくいいですね!ベビーフードはお出かけ用と思ってましたが、普段から使ってみたくなりました。
子供の睡眠時間に合わせた自分時間づくり
―――保育園入園前から発信やお仕事をされていましたが、子供が家にいる状態でどのように時間を作っていましたか?
私の場合は、子供の昼寝の時間に集中して取り組んでいました。抱っこしている間は、スマホのメモアプリに考えたことをばーっと打ち込んでましたね。
あとは夫の協力を得て、土日の朝に2〜3時間くらい1人の時間を作って、がっつり作業してました。子供が朝起きるのが大体9時頃だったので、私は7時頃に外出して、10時〜11時頃には帰るようにしていました。
―――お子さんが寝ている時間を上手く使っていたんですね。うちの子は朝7時には起きちゃうんですが、その分早めに寝るので、夜の時間を活用するのがいいかもしれないですね。
子供も大事だけど、自分のやりたいことも大切に
―――最後に、子育て中で上手く自分の時間が取れずに悩んでいる方に向けて、メッセージをお願いできますか?
自分のやり方を押し付けるようなことは全くしたくないんですが、「子供も大事だけど、自分も大切にして欲しい」とはすごく思います。特に「自分が何をしたいのか」を考えることは、ぜひして欲しいなって。
あと子供はやっぱり癒しなので、頑張りつつも子供に癒してもらって、心地よい生活をして欲しいなと思います。
編集後記
子育てに追われていると、自分時間なんて全くない! と思いがち。でも子供が昼寝している15分や、ミルクをあげている10分など、短くても活用できる時間はあるはずです。
ちひろさんのお話を聞いて、少しの工夫で時間を作ることはできるんだと感じました。(実際にやることを分割して目標を立てるようにしたら、この記事の執筆が進みました!)
毎日数分でもいいので、自分の時間を作って、やりたいことに一歩でも近づいていきましょう!
ちなみに…
今回のインタビューを受けて、ちひろさんがnoteを書いてくださいました。参考になること間違いなしなので、ぜひご覧くださいね。