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驚き、安心、不安。はじめてづくしの日々の始まり 【妊婦エッセイ#1(~妊娠7週)】

妊婦エッセイ初回は、妊娠7週(2ヶ月)までの出来事を題材に書いてみたいと思う。
妊娠に気づき、産婦人科通いがスタートしたこの時期。どう気づいたのか、どんな体調だったか、そのときの気持ちは? などを振り返っていく。

2023年6月上旬。ちょうどその日は結婚式から1年後だった。初めて使った妊娠検査薬が、くっきりと陽性を知らせる線を示したのだ。

わ、ほんとに陽性だった……!!

第一印象は驚きが大きかったように思う。とはいえ、正直妊娠してるかも? という予感はあった。なんだか異様にお腹が張っていたし、思い返せば生理予定日前にはなぜかずっと腰が痛かった。

つまりは、「なんかいつもと違う」という感覚が確かにあったのだ。でも思ったよりも早い妊娠で、どうせ勘違いじゃない?生理がちょっと遅れたんじゃない? という気持ちもあったので、陽性の事実は結構な衝撃だった。

「嬉しい」 < 「安心」

妊娠が分かって嬉しい気持ちはあったけど、どちらかというと安心の方が大きかった。というのも、私の両親は子供(つまり私)を授かるまで7年かかっているので、私も遅いかも……と思っていたからだ。

妊娠発覚前の5月下旬に両親と会っていて、結婚して1年だし、そろそろ産婦人科とか行ってみたら? 的な話がちょうど出ていたタイミングでもあった。そんな訳で、自分たち夫婦が子供を授かれる状態だったんだと分かり、とても安心したのだった。

はじめての産婦人科(妊娠5週)

妊娠検査薬を使った翌日、早速産婦人科へ行ってみた。婦人科に行ったことはあるけど、産婦人科は初体験。そういう意味でもどきどきだった。近所の病院はあまりいい噂を聞かなかったので、少しでも口コミのいい、車で50分というちょっと離れた病院に行くことに。

病院内は患者さんで結構混んでいて、私は内心「よかった、人気がありそうだ……」とほっとした。実際診てくれた先生はとても穏やか。丁寧に説明してくれ、内診時もしっかり声掛けしてくれて安心した。

内診時の画像を見ながら、「赤ちゃんがいる袋がありますね~」と黒い何かを指す先生。まだ何だかよく分からないけど、赤ちゃんがいる証拠なんだ! とちょっと感動した。いや〜すごいね、生命の神秘だねと、帰宅する車の中で一人、不思議な気持ちを噛みしめていた。

親への報告

病院から帰って夫にLINEで報告し、正常な妊娠でよかったとサラッとした返答が。夫が帰ってきてから、親への報告はどうするか相談した。私は実母に色々相談したい気持ちもあったので、実の両親にはすぐに報告したいと主張。夫は、どちらかの親だけ知ってる状況にしたくないというので、翌日両方の親にそれぞれ報告することにした。

私の方は、まず昼間に母に電話で報告。とっても喜んでくれたし、出産時の話も聞けて参考になった。夕方、母から報告を受けた父から電話が来たのだが、出たら第一声が「もしも~し♪♪」と明らかに上機嫌な声。うちの父が一番浮かれてるなと、つい笑ってしまった。

夫の実家には、夫から帰宅後に電話で報告。義母は何度も嬉しいとおめでとうを繰り返していて、冷静に見えた夫も早速名前をどうするかとか話してて、「浮かれてるね~」なんて指摘されていた。

喜びの裏にある不安

周りからの喜びの声が嬉しい反面、「体調に気をつけて」と言われる機会も多く、はからずも不安を覚えた。妊婦に最初に訪れる困難は、体調の変化への心配だろう。私も気になって色々調べては、なかなか大変そうだ……と一層不安になったりした。

妊娠初期は特に、不安定な状態。食べるものからちょっとした行動まで、「これは大丈夫かな?」と確認するのも骨が折れる。しかもお腹の中のことは全く分からず、赤ちゃんが元気かどうかは病院に行かないと確認しようがない。こりゃ不安にもなるよな~。

2回目の産婦人科(妊娠7週)

不安を抱えつつも、2回目の診察へ。黒い袋の中に、白くて小さな何かが映っていた。正体は11mmの赤ちゃん。

ぱくぱくと動いている部分に先生がカーソルをあてると、音と共に波形が画面に表示された。これが心拍。音もしっかり聞こえるんだ! とちょっと感動した。私の心配とは裏腹に、赤ちゃんは順調に育っていたようだ。

大変なのはここから…!

ということで、妊娠2ヶ月までは大きな変化はなく過ごしてこられた。

問題はここから。妊婦といえばのアイツがついにやって来る……。次回をお楽しみに(?)


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