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【映画感想】                 「悪魔の墓場」【ネタバレあり】     もぐらの映画大好き日記 

おばんです!皆様いかがお過ごしでしょうか?
映画大好きもぐらです。
今日は前から気になっていたスペイン・イタリア産イギリスゾンビホラーの「悪魔の墓場」を見たら「どうあがいても絶望」で面白かったので感想を書いていきたいと思います。

ここから【ネタバレ注意】です。
ネタバレなしで見たい方は見てきてからぜひ読んでください。







1.イギリスが舞台の味のあるゾンビ映画。ちょ!このゾンビ硬すぎー!

さて今作ですが製作はイタリア・スペインだけどイギリスが舞台というちょっと一風変わったゾンビ映画でかなり気に入りましたー。

イギリスの何処か閉塞感がありつつも美しい自然風景や街並みの中にゾンビがでてくるのが個人的に大好きで。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」のようにイギリスゾンビ映画が好きな方にはオススメの一本です。

個人的に気に入ってるポイントとしてはゾンビがやたら固くてしぶといのとヒロインのメンタルが弱すぎたり(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド リスペクトでしょうか?あんま好きな描かれ方じゃなかったです)、警察が無能を通り越して胸糞に描かれているので主人公たちがどんどん孤立していきどうあがいても絶望展開になっていくところです。


やたら固いので戦闘に独特の味がある今作のゾンビ達


2.なんかガバイゾンビの設定と。え!まさかのニューシネマなオチ?

害虫駆除の超音波の影響で死体がゾンビ化するという正直なんやそれなガバガバ設定で話が進むのですが、前述したとおりゾンビがやたら硬くて(銃で打ったり攻撃をしてもあんまひるまない)力も馬鹿力。

一応火が弱点ですが、一般人の主人公たちが倒すには苦戦する脅威なのとアーサー・ケネディ(無頼の谷大好き)演じるベテランデカが長髪でヒッピー風な主人公を毛嫌いしており、偏見まみれな推理をするせいで一連のゾンビによる惨劇がカルト信者(と勝手に決めつけた)の主人公たちの犯行だと迷推理をしてゾンビ退治どころか主人公たちを逮捕しようとします。

超音波でゾンビ化するという設定は無理があるので信じられないというのはわかりますが、わりと沢山ゾンビがそのへんを彷徨いてるのに老害デカの目には都合好く映りません😂

最終的にゾンビ化したヒロインを殺した主人公を(展開がなにげにエグい)
主人公が人を殺したと思った老害デカが射殺する胸糞展開の後、主人公たちの言うことを信じなかったせいでゾンビ化の元凶である超音波装置は止まらず、老害デカがゾンビになって蘇った主人公に殺されて終わるという(これだから老害はだめですね)
いい感じにニューシネマな虚無感のあるラスト。

ロメロの傑作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」でも人種や性格の違いなどで分かりあえず惨劇を招くエンディングでしたが、そういう「わかり合えない人間達」のお話を今作では「世代の違いからくる隔たり」みたいなものに落としこんでるのが面白いなと思いました。



・写真引用元


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