大阪の税理士の相続相談

相続の相談をした。
相談する方々と自分の年齢が近くなってきたせいか、私自身のスタンスが少し変わってきた。

かつては税金を安くするためのテクニカルな方法をいろいろ提案していた。最近は子どもたちに財産を残すことより、自分の老後と終末期をどう過ごすかを考えた方がいいですよって提案するようになってきた。長生きリスクを子どもたちにさせたくないと思う。

先日、金融機関から薦められた賃貸住宅を建てて賃貸する方が相続税は安くなりますよってロジックにどうしようかという相談だ。
そのロジックは間違いではないが、その後の管理はどうなのか。自分自身は高齢になるにもかかわらず、管理に手間がかかる。代行会社に依頼するという手段もあるが費用が嵩む。結局、不動産屋が儲かる仕組み。時の経過とともに修繕もかかる。相続人にその負担がくる。
不動産を持つという投資を否定はしないが、よく考えないと、後から後悔された方の相談を受けることも多い。
最近は相続税評価と実勢価額との乖離に着目した節税策を租税回避行為として税務署も目の敵にしている節もあることから注意が必要だ。
よく考えて判断するように指導している。

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