見出し画像

水不足の震災地で取れた、美味しい竹のコメ

1995年 阪神淡路大震災は淡路島北部の野島断層の上にある仁井村を直撃した。溜池が崩壊し、灌漑用水が空になったため、稲作をあきらめてサツマイモへの転作が図られた。しかしこの時、農家6名が稲作に挑戦する。田植え時のみ少量の灌漑用水をローリー車で運び、あとは竹肥料を肥料に使って栽培を行った。

結果は過去に例を見ない豊作となった。70日以上の日照り続きで転作物のサツマイモが収穫できなかったにも拘わらず、水稲は一部で水不足による被害を受けただけであった。しかも味が良い。
その米はほとんどが早めの換金のために売却されたが、手元に残した少量の米が震災復旧隣組の宴でふるまわれた。一躍「震災地でとれた竹の米は美味い」と評判が広がった。後日の調査で、この時の米の食味値は85であった。
1980~85年ころ、当時最高とされた新潟魚沼のこしひかりの食味値が80とか82で一部スーパーの店頭に表示されたことがあったが、それに相当する結果であった。
まさに現代によみがえった「活地気米」であった。

ここから先は

0字

・農家さん、新規就農者、家庭菜園を実施している方を対象に、バイケミ農法の理論修得から実践までを指導、…

家庭菜園プラン

¥300 / 月

Natural Agriculture pro famers

¥800 / 月

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?