門司港の魅力その2


#一度は行きたいあの場所


旧大連航路上屋

日本遺産「関門ノスタルジック海峡」〜時の停車場、近代化の記憶〜
今日は当時モボ、モガ達で賑わった旧大連航路上屋を訪ねます。
 ここは日本と中国を結び、更には世界各国とを結ぶ国際航路の発着所として1929年(昭和4年)に竣工。主に大連便が多く第二次世界大戦終戦後機雷掃海で航路が使えなくなるまで、日本の重要な玄関口として位置付けられていたのです。今の第七管区保安本部と門司税関があるビルの前には、貨物用線路が残っています。
 国会議事堂や横浜税関を担当した大熊喜邦の設計。
1階は貨物置場、旅具検査場などがあり、当時の玄関を入って右側の大きな階段を2階に上がると一般待合室、特別待合室、携帯品検査場などがありました。乗船客は2階から直結でした。昭和25年に朝鮮戦争が勃発し、米軍が接収、昭和27年に返還されましたが、関門海峡の流れが速い、水深が浅くS字型に入り組み、船の大型化、大陸から太平洋側へと貿易が盛んになるなどいろいろな障害がありすでに外国航路としての機能は失われていました。
 平成18年度から平成25年度に渡り、耐震修復工事を行い往時の国際貿易港の繁栄を残しています。チケットブースに「階下旅具検査場」「階上待合室」と陽刻で右から読む文字が表示されています。
眼を閉じると山高帽とステッキを持ったモボや当時の流行りのモガたちの姿が見えてきます。
 現在1階には日本一の映画資料館「松永文庫」もあります。
門司港駅から徒歩7~8分。海峡ミュージアムも一緒に楽しめます。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?