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リアル過食症の僕が『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』を読んでみた!

ここ最近、やたらと評判が良い過食症漫画『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』を読んでみた。

このマヨネーズの量が全てを物語っている……。

僕自身もかなりの過食症を抱えておりまして、過去には過食をチャラにするために、喉に指を突っ込んで嘔吐するというダイエットを繰り返していました。最近は食欲をセーブ出来ている方だけど、いつ何がキッカケで逆戻りしてもおかしくないから、他人事ではありません。

世の中には食べることの素晴らしさを題材にした漫画は多いのだろうけど、食べることの危険性にここまでフォーカスした作品は無かった。

もちづきさんは過食症なのでペヤング大盛り2杯(マヨネーズたっぷり)をペロリと平らげては、血糖値急上昇で気絶するように眠り込むという危険な状態を繰り返しています。21歳にして、糖尿病や心筋梗塞、高血圧という命の危機に晒されています。鬼気迫る表情で必要以上の食い物をかき込んでいく様は、本当にゾッとさせられる。
これはもう、過食症を題材にした現代のサバイバルアクション活劇と言っても過言ではないのです。飽食の時代ならではの社会病理を上手くエンタメに昇華させる作者の手腕には脱帽せざるを得ません。

どんなホラーより恐ろしい……。

それでも、こんなにも幸せそうに過食と気絶を繰り返すもちづきさんを見ていると、不思議と食欲が湧いてくるのです。この漫画を読んでからライスお代わり自由のラーメン屋さんに行きたいと思うようになりました。過食症とはこういうものなのです。


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