ノンバイナリーな私の自認と社会的性
私の性自認はノンバイナリーなわけですが、それを公表はしていません。割り当てられた性は女性なので、社会的には女性として向き合っています。
日本のジェンダー指数を見てもわかるように、日本では社会的に発言権のある女性ってかなり少ないんですよね。私は技術的なところでそこそこの立場になれたので、いわゆる女性枠で発言権が与えられる機会をいただけることがあります。
私の場合、割り当てられた性である女性と、自認しているノンバイナリーという性があり、発言にはいつも葛藤があります。性差に起因する話では、ほとんどの場合、割り当てられた性である女性の事情(と言っても私が経験した範囲になってしまうわけですが)について発言するに止まります。自認する性について公言することはまずありません。
でも、それは裏を返すとノンバイナリーの立場でそこそこ公的なところで発言できる人がいないということを意味してるわけで、これはこれで深刻です。どうすれば多くの人にそのような多様な事情の気づきを持ってもらえるのか。そもそも発言できない(社会的発言力を持っている人の性的少数者の割合は少ないでしょうし、社会的な偏見とその実害はまだまだ大きく、そういう人がその立場で発言できるかというとかなり厳しいという事情もあります)人が多い中では厳しいと思います。
多様な人がいろんな立場で発言しても社会的立場が脅かされないと確信できればもっといろんな発言が出てくると思いますが、現実問題としてそれが社会的な抹殺に繋がりかねないと感じてしまうリアリティの中では厳しいですね。
まあ、人口の半分いるはずの女性の立場としての意見を聞いてもらえるようになったのもそこそこ最近ですので(男女雇用機会均等法が1985年ですからねえ)、人口的にも少数の人の事情を反映することはなかなか厳しい道のりだと感じます。
結構なんでも言って戦ってる私でも(戦ってるからこそ?)言えないんですよね。結構な頻度で何気ない中での偏見や否定的な話を耳にするので。。。
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