ADHDの息子、お薬を始めた理由。ストラテラ服薬について。

さて、前回、AD HDの息子に服薬することを決めた、と書いたけど、理由を書いておきたい。

初めは薬を飲む事に大きな抵抗感があり、薬の前に出来る事を探したい、環境調整からだ!と思っていて、色々と試している。

まだ実践中の事はあるけれど、息子、大分落ち着いてきたように思っている。

けれども、今回、服薬に踏み切った、その理由を書いておきたい。

多分、これだけ悩んでいて、服薬を開始した後もずっと悩むと思うので、その時に読み返したい。

服薬、いつか止める時が来ると思いたいし、その時にどうやめていくのかが難しいだろう。副作用が出たり効果が現れなかったりしたら、どうするのか判断しなければならない。最初の理由は大事だと思う。
変わるのはいいけれど、ブレないようにしないと、息子に申し訳ない気がする。

副作用が出たら、やめようかな、とかすぐに考えてしまいそうだし、周りに何か言われたりしたらブレそうな気もする。
本当は、息子と一緒によく考えて決めたいのだが、
息子にどんなふうに話すのかさえ、親のスタンス次第で、どちらへも誘導できてしまう。
それを、息子が決めた、とは言わないし言いたくない。責任転嫁のような気もする。

もちろん、息子には嫌なら止める、辛いなら止める、という選択権はあるし、息子自身の気持ちは大事にしたいという前提ではあるけど。

(この、子どもの判断と親の関わりについては、思うところがありいつか書きたい)

今回、薬を飲むことにしたのは、彼の自己有用感、社会的な地位をまもるため。たった二年生で社会的な地位も何もないだろう、との話しかもしれないが、彼らも社会があり人間関係がある以上、その影響を多分に受ける。

2年生になり、周りが成長していく中で、彼が出来ない、やらない事が少しずつ目立って来てしまっていると感じる。

○ルールを守れず、衝動的に対応したり癇癪を起こしたりしてしまうので、今まで遊んでいたお友達から、仲間に入れたくない、と言われてしまった。

○クラスの中でも、どうせやらないよね、とか嫌なことするから、嫌だ、などと言われてしまう。

○クラスで先生やお友達に注意される事が多く、悪い子、できない子、として扱われる。

すると、彼の自分自身の自己認識も周りに合わせてしまうようになり、自分はダメだ、どうせ出来ない、どうせ怒られる、となってしまう。

そうすると、自己認識を改めるのは相当難しくなり、成長していく過程でもずっとそれがつきまとう。

彼は優秀さも兼ね備えているはずなのに、面白い発想や人に対する優しさなども持っているのに、それを出せない、出せるように努力する事すらしなくなるかもしれない。

だから、小さなうちにお薬を使う事に意味があるそうだ。

これには、今感じていたものを含め、非常に納得した。発達の特性のよくない部分を押さえられれば、彼本来の能力を発揮して、彼自身が過ごしやすくなると思った。

これが一番大きな理由。

あとはお薬の説明を聞いたり本で調べまくり、セカンドオピニオンも聞いてみて、決めた。

分からないから怖いけど、お薬で良くなる可能性を試したい、と思った。
もちろん、お薬を飲みながらも他の事も続けていく。
お薬飲んでいるから出来た!飲まないと出来ない、みたいにお薬に精神的に依存しないように気をつける。息子自身には、薬のおかげで出来たね、薬の効果が出たね、とは決して言わない。
出来たことは、彼自身の頑張りによる、出来た!と認識できるようにする。
私達親側も、服薬に依存しない気持ちを保つ必要がある。

服薬開始から1週間、幸い副作用は、まだわからない。ただ効果も、まだ分からない。
量を、だんだん増やす、というから、まだまだなんだろう。


1週間の振り返り。

宿題には、帰宅後、取り組めていた。
イヤイヤしながらやる、スムーズにやる、はその日次第。

朝、眠気が残るのか寝起きが悪く、なかなか起きない状態に戻ってしまった。夜も早く眠くなる。

口内炎があり、食欲が多少落ちているかも。

イライラ、癇癪はあまり変わらないが、頻度は減った。口数も相変わらず。

やりたい事への意欲は変わらず。ボーっとすることもあまりない。

本人の感想はまだ聞いてないから、これからきいてみる。



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