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コナン・ドイルとオリンピック

シャーロック・ホームズの
産みの親、
作家のコナン・ドイルと
オリンピックには、
あるエピソードがあります。

マラソンの距離が
42.195キロとなったのは、
1908年の第4回ロンドン大会での
王室(王妃)のわがままからという
エピソードは、
過去、ご紹介しましたが、
距離が延びたことで
ある悲劇が起こったのです。

ウィンザー城をスタートして競技場に
1番に入ってきたのは、
イタリアのドランドという選手。

これまでのマラソンならば
そのまま金メダ獲得となったのですが、
ゴール地点が王妃の席まで
195mも伸びてしまったおかげで、
彼はフラフラ状態となり
ゴール目前に倒れてしまいます。

なんとか立ち上がって、
必死にゴールを目指す
ドランド選手でしたが
あまりに弱々しいその走りに
思わず周囲の人が
手をかしてしまったのです。

彼は抱えられるようにして
ようやくのことゴールしたのですが、
人の助けを受けたことで
彼は競技失格となってしまいます。
 
この時、手を貸した人物こそが、
当時、新聞記者(競技役員という説も)
だった作家のコナン・ドイル。

検索すると彼がドランド選手を
手助けしている写真が当時の
新聞に掲載されています。
(著作権の問題でアップできません)

のちに作家となって大成功した
コナン・ドイルは、
失格になったドランド選手に、
謝罪の意味を込めて
「シャーロックホームズより」と
刻まれたシガレット・ケースを
プレゼントしています。

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