見出し画像

その重さ25万トン

今日も猛暑、酷暑、炎暑・激暑・盛暑・烈暑。
いろいろと表現方法は、ありますが
とにかく暑い。
太陽さん少しは労わってください。

おそらく今日も
気象用語で「積乱雲」。
通称、入道雲と呼ばれる雲が
もりもりと空に
舞い昇っていきます。

何故、あの雲を「入道雲」と
呼ぶのでしょうか?
 
「入道雲」の入道とは、
仏門(仏道)に入るという
意味。
そこからお坊さんのことを
入道と呼ぶようになりました。
 
お坊さんは髪の毛を剃って
坊主頭にします。
そこから転じて、
お坊さんでなくても
坊主頭の人のことを
入道と呼ぶようになりました。


とくに、モクモクと
盛り上がっていく様子が、
大入道と呼ばれる
坊主頭の巨大な妖怪のように
見えることから、
入道雲と呼ばれるようになったと
考えられています。
 
入道のなかでもよく知られているのが
『輪入道』(わにゅうどう)という妖怪。

輪入道

炎に包まれた牛車の車輪の軸の
部分にひげ面の男の顔が付いていて、
町中を走り回るという妖怪です。

この妖怪は己の姿を見た
人の魂を抜くという
恐ろしい妖怪です。

江戸後期の絵師、
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』に
その姿が描かれています。
また『ゲゲゲの鬼太郎』にも
登場しています。
 
日本では入道雲が
発生しやすい大きな川や
地域では男の子の名前を
付けた呼び名があります。

例えば、
兵庫県の丹波地方では丹波太郎、
関東地方では坂東太郎、
四国の四国三郎、
福岡県の筑紫次郎などが
有名です。

ちなみに「入道雲」の大きさは、
底辺が5キロ四方、高さ10キロ程度が
平均でその雲の重さを計算すると、
25万トンにもなるそうです。

ちなみにアカデミ―賞に輝いた
「ゴジラ-1.0」の
ゴジラの体重は2トンです。

ところで「入道雲」の
数え方の単位、ご存知ですか?

『一座、二座』と数えます。
座るという漢字の「座」とは
山や、大仏様の数え方と同じです。
 
数え方といえば、雲によって
様々な数え方があります。

まばらに浮かぶ雲は
一片、ニ片と数えられ、
また、細かく小さな雲は、
一切れ、二切れ。
飛行機雲は一本、二本の「本」か、
一筋、二筋の「筋」で数えられます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?