「義実家に嫁ぐ」に思うこと

ネットを見ていると未だに「結婚したら女は実家を出て義実家に嫁ぐものだ」という考えをしている人を見かけて驚きます。

結婚したら「女は実家を出る」ではなく、「男も女も実家を出る」が正しいんですけどね。
結婚したら義実家の戸籍に入るわけではなく、新しい戸籍を作るわけなので、親族にはなりますが家族ではないです。

夫の姓に変えることが多いので、いまだに「義実家に嫁いできた」という感覚がなくならないんでしょう。
でも例えば苗字が佐藤の男性と結婚して姓を佐藤に変えたとして、それは夫との新しい佐藤であって義実家の佐藤とは別物なんですよね。
「苗字が同じになったんだから家族だ!」と言われても、じゃあ全国の佐藤さんと家族になるのかと言われたらそうじゃないじゃないですか。
あくまで「夫との佐藤」であって「義実家の佐藤」とは別物です。

正直私は世の義実家が言う「息子と結婚したんだから嫁も私たちの家族だ」というセリフは、社長が言う「社員は僕の家族だ」と同じレベルの関係だと思っています。
社長が社員を家族と言ったところで本当の家族ではないですし、社長に介護が必要になったら社員が介護をしますか?しませんよねという。
無下にはしないけど踏み込み過ぎない関係でいいと思いますけどね。

もう「息子(娘)の配偶者」「夫(妻)の家族」という考えでいいと思います。
今は家制度ではないのですから、無理やり家族と考える意味が分かりません。
結局この「家族」という言葉が、いろんな人を苦しめているのだと思います。

今の20代30代くらいの人たちが「夫の両親は夫の家族。妻の両親は妻の家族。」という考えを皆持っていけば、将来「嫁姑問題」や「義実家問題」などの面倒な問題も少なくなってくるかもしれませんね。
正月に義実家に行って「家族(嫁)なんだから手伝え!」という理不尽な要求をされることもなくなってくるのではないでしょうか。
(そもそもなぜ「女性だから義実家の手伝いをしなくてはいけない」のかも理解できません。手が足りないなら息子にやらせればいいし、最初から義父も一緒にやれば人手なんかいらないでしょと思います。)

義実家によって関係を壊される家庭が減ることを祈ります。


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