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写真展の事⑤

前回に続き展示した作品です
(参考 ↓↓)

いつもお世話になっている
ニューメディアプラザ山口という会場は壁面での展示となるのですが
表題画像をご覧いただくと、真ん中あたりに四本切れ目があります
そしてその間にそれぞれ独立した展示壁面が島のように三本あり
(以下、その壁面は「島」と表現します)
ちょっとトリッキーでなかなか悩ませる形状なので、いつもそこの「島」に、もっとも印象的になるような作品を展示するように気をつけています
つまり、今回の「心の動き/PAIN」のメインとも言える展示作品が
今回紹介する、三点になります

基本的には鑑賞された方それぞれが色々感じていただく事が今回のテーマであり、前回書いた作品ひとつひとつにタイトルを付けなかった理由の一つに
僕個人が感じている感情、あるいは固定観念に引っ張られて、本来は十人十色の印象を感じて欲しかったのに、画一的な表現としか感じていただけない危険性を回避するためでした。タイトルキャプションなど何も予備情報なければ作品を観られた方全員の純粋な「心の動き」を感じていただける事を狙っての事です。
しかし、展示が終わった今は、僕の感じているその情報も少し書いておきますね

向かって左の一本目の「島」に展示したものがこちらです。

僕は感情の動きとして「一抹の寂しさ」「孤独感」などをこの作品から受けます。静かに何かを求めるようなモデルさんの表情を更に印象付けるため、背景情報を削ぎ落し、実は階段の手すりにもたれている所を踊り場の窓から入る光のみを使い撮影しています。さらにレタッチで黒の階調と唯一モデルさんへ当たる光のリフレクションのバランスに気を配り仕上げました。

続いて真ん中の「島」に展示したものです

「憤怒」または「意志」(とある理由で "意思" ではなく より明確に成し遂げようとする意欲である”意志"としてます)を感じます
モデルさん自身に色々環境の変化があったり、その変化に伴い高い目標にチャレンジされている最中に撮影させていただいています。普段はニコニコされて明るく優しい感じの方なのですが、シャッターを押す刹那一瞬出されるこの表情(元は緊張感からだったみたいですが)に上記の「心の動き」を感じました。

そして、向かって右の三本目の「島」に展示したものです

「脱力感」「喪失感」または「終末」といったものを感じますが、実は
今回の展示テーマはこのモデルさんが自身で行っておられる活動に感化されて決めたテーマです。(その活動内容に関しては別の機会に記事にします)
本来はそんな理由があったので一年前から撮影させていただきたかったモデルさんでした。ただなかなかスケジュールとタイミングが合わなかったり、モデルの依頼をするには、まだ撮影イメージが固まってないなどあって
準備が進みませんでした。それが、ようやく叶ったのは10月ではっきり展示を意識しての作品作りとお伝えしたら、すごく協力していただいて撮影する事ができました。
そのため、この作品には少し感慨も深く色々な思いもあります。
実はこの作品、畳の部屋の床に寝転がっていただいて
上から見下ろす感じで撮影しているのですが、横位置で撮ったものを
あえて緊張感を出したくて、縦位置に変えて展示しました

以上、今回は中央に展示した
三点の作品の紹介と解説でした

まだまだ、展示作品残り7点ありますので
続きは次回に
ではでは

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