お赤飯を炊いた…自分のために
アンビリーバボーなことに、私は60歳の誕生日を迎えました。
でも、母はデイサービス、夫も職場に行き、今日も朝からいつものままで、せめてお赤飯を、と言うと、夫は「赤飯食べたい!赤飯大好き」と大賛成。
さすがに、「私の誕生日。それも還暦という特別な誕生日。己のお祝いのために己で赤飯を炊くの?」とつい。いえ、別にムッとしたわけでもなく、純粋に己のために自らお祝いの赤飯を炊くのか? と言ったままを感じたまでです。でも、高齢の母にはもう無理だし、夫にはスキル的に無理だし、やはり炊事を担当する私がやるのがいいのでしょう。
還暦を意識したわけではないですが、たまたま今しているエプロンは赤。常に2枚用意していて、だいたい2年で破れ始めてきます。ちょうど先週、2枚新調したところ。赤は本当にたまたまですが、還暦に相応しい。
早速、開始。
午後に蒸したいのでもち米と小豆を午前中から水に浸けておきます。本当は小豆じゃなくとササゲなんですが、ササゲって使ったことがなくて。ぜんざいをたまに作るので小豆は割りと常備しています。
昼過ぎ、小豆を茹で、茹で上がったら小豆と茹で汁(ここで塩を入れる)に分けます。
蒸し器で蒸す前に、私は予めもち米に茹で汁を吸わせます。(茹で汁に水を足し必要分量にする)
ここでいよいよ蒸すための準備。
セイロに移し、真ん中に蒸気の通り道を。
沸騰したお湯で蒸し開始。強火で20分。
そもそも、私はもう誕生日というものをあまり特別視していません。一桁や10代ならちょっとわくわくもしましたが、20代後半あたりから30代、40代となるにつれ「あれ?何歳だっけ?」と、サバを読むつもりは毛頭なく、本当にあいまいになって行くのです。節目節目では意識しますが、もう50代にもなると数え切れなくなる。
それに、義理の両親や実の父も今は亡く、誕生した日よりも天寿を全うした日を重要視するようになっています。誕生日も命日もとなったら何だか「何かしらの日」が多くなって、正直面倒です。故に命日を大事にしようと、そして我々夫婦間では<結婚記念日>をちょっと意識しているのです。プレゼントも望まない。(← 有れば有ったにこしたことは無い) いつものまま、健康で、普通に「暑いね」「寒いね」「いい天気だね」とか言い合える家族でいられればそれが一番だと感じています。
一応、「誕生日おめでとう」は言いますが。
と言っているうちに蒸しが完了です。
布巾ごとすし桶に移しあけます。
このまま上から清潔な布巾を掛け、夜ごはん時まで置いておきます。出来立てもいいですが、お赤飯は冷めるとまた馴染んで美味しい。頂くときはもちろんゴマ塩を掛けて。
60歳おめでとう❣ ワタシ❣
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