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麻雀62:敗退ボーダー戦線激化【2023−24Mリーグ#12】

ランキング(2月9日終了時点)

2月9日の対局が終了し、各チーム残り24−26戦と、いよいよ最終盤の様相となってきた中、チームポイントは通過と敗退のグループがくっきりと鮮明になっている。ここまではっきりとグルーピングされたシーズンも珍しいが、かえって各チームの思惑がはっきりしている。すなわち、通過グループは、ポイントの余裕を活かしてさらにポイントの上積みを図ろうとするだろう。一方の敗退グループは、まずは自チームのポイントを増やす戦略をとりながら、逆連対になりそうな場面では通過グループにトップをとらせる選択もありうるだろう。このように、各チームの条件がはっきりしている分、読みやすい状況とも言える。そうした状況を利用したり、相手の読みを逆手にとったり、といった駆け引きが見所になりそうだ。
とくに、敗退グループの4チームによる争いは熾烈になりそうだ。直近の試合をみていても、4チームとも決め手を欠いて、抜け出す展開に持ち込めていないところがこのだんご状態を招いた最大の要因である。そんな4チームのチーム状況とこの混戦を抜け出すキーマンについて、言及していきたい。

6位 雷電

長らく7位で低迷していた雷電。しかし、2月5日、本田が久しぶりのトップを獲得し、風林火山をかわして6位に浮上した。それ以降、萩原→瀬戸熊→黒澤と登板するも、これまでと変わらず自分らしい麻雀に終始している。あえていえば、着順への意識が強めになって、守備寄りの選択が増えているようにもみえるが、4チームのなかで最も有利なポジションを死守しようとした当然の戦略であろう。

この混戦を抜け出すキーマンは、ズバリ「本田」。
昨シーズンにMVPを惜しくも逃した本田からすると、今季の成績は物足りない。本田の麻雀は、オーソドックスに打って、堅実に勝つスタイルだと思っている。勢いに乗った時の、一戦に賭けた爆発力は黒澤に譲るものの、勢いを持続させてコンスタントに連勝するところが本田の持ち味だろう。
本田の雷電ポーズがまだまだ観たりない。

RMO

7位 風林火山

新年に入りトップから遠ざかって、ジリジリとポイントを減らし、必死に守ってきたボーダーポジションから陥落してしまった。チームとしての調子は4チームの中でもっとも悪いようにみえる。
そんな中でも、チームの大黒柱・勝又が健在であること、長らく不振に喘いでいた松が瀬に復調の気配が出てきていること、直近では瑠美が大物手連発の僥倖トップを獲得しチームの雰囲気が上向きかけていること、など明るい材料も出てきている。

そんな風林火山にあってのキーマンはズバリ「亜樹」。
シーズン当初からキーマンに指名されながら、ここまでの成績は振るっていない。そんな亜樹が指名どおりの活躍をするとなれば、チームに勢いがつくこと間違いなし。
松が瀬が戻ってくることも起爆剤となるだろうが、彼の活躍は元々織り込み済みである分、亜樹が引っ張る展開の方がチームにもたらす影響は大きいように思う。

妹の活躍を待ってます

8位 ビースト

猿川・菅原の活躍で最下位を脱出。その後、中田にも待望の初トップを獲得するなど、チームの雰囲気は上り調子にあるものの、チームカラーどおり?なのか、トップをとってもラスもひき、ポイントは詰めきれない。
しかし、ボーダーとのポイント差は約150p程度。一時期からみれば、目と鼻の先に迫っているのは間違いない。

そんなビーストにあってのキーマンは、「大介」。
さきほどボーダーとの距離が近くなっている状況において、大介の爆発力をもってすれば、直接対決一戦でひっくりかえるポイント状況であるだけに、相手チームには脅威に映るはず。そうした心理状況を利用して、強引に攻め切ってほしい。ここ数戦をみていると、開幕当初の強引さが影をひそめ、引き気味な印象さえ感じられる。そんな大介はみたくない。麻雀なので、結果は時の運次第であり、その意味で言えば「大介=諸刃の剣」であることは百も承知。大介が大介らしく打って、武運なく散ってしまっても誰も責めない。しかし、逃げて逃げての背中傷は、ファンにとって裏切られたとすら感じさせることになるだろう。

中田のトップもチームに勢い!

9位 フェニックス

醍醐が個人2連勝で完全復活。しかし、醍醐の好調と交代するように、3人娘が調子がふるわなくなってしまった。このため、ずるずるとマイナスが嵩んでしまっている。とくに、エース・魚谷の調子が悪い。ミスらしいミスがあるわけではなく、とにかく展開が向いてこない。直近では、高打点の闇テンにことごとくあたりハイを掴んでしまう、メンタルにグッとくる結果となった。

そんなフェニックス浮上のキーマンは、「醍醐」。
フェニックスというチームは良くも悪くも雰囲気に乗るところがあるように思う。だからこそ、チームの雰囲気を良くするために、現状調子のいい醍醐がどんどん登板し、チームを引っ張ることが大事だろう。以前にパイレーツが船長・小林を毎日登板させる作戦をとり、「一日一剛」といわれた。これにならって、「一日一醍醐」作戦でいってはどうだろう。

トップをとってホッとする醍醐

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