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麻雀60:新たな年のMをみて【Mリーグ2023−24#11】

3分の2を消化し、後半戦に突入

いよいよ今季のMリーグも各チーム32試合。今週から後半戦に突入する。
レギュラーの3分の2を消化した結果、上位4チームがプラス3桁とレギュラー突破に向けて有利なポジションにある一方、敗退ボーダーが混沌としてきた。昨年後半に調子を落としていたビーストが一気に200p近くを返済し最下位を脱出し、ボーダー争いをしている雷電・風林火山に臨戦体制は整った格好。早速、月曜日には雷電とビーストが直接対決。さらに混沌とする展開に持ち込めるか、後半戦から目が離せない

上位3チームの共通点

今年のパイレーツは強い。ここまでまったく危なげなくトップを快走している。
その背景には、チーム内の誰かが好調で、チームトータルでみた調子が安定していることが大きい。
現状、チームを牽引しているのは、瑞原。目下、個人3連勝中と絶好調。


また、優・圭の調子も決して悪くない。優は連勝記録が5でストップしたものの、気落ちすることなくしっかりとポイントを持ち返っている。圭(仲林)も派手さはないものの、安定した成績。


チーム内で唯一、波に乗り切れないのが小林。しかし、もともと個人成績に一喜一憂しない選手であり、死角にはなりえないだろう。
こうしてみると、レギュラー突破およびトップ独走は間違いなさそうだ。

さて、2位のサクラナイツはといえば、ここまで、岡田が好調をキープしているほか、ここにきてエース・堀がトップを量産してポイントを上積みしている。また、渋川が安定して連対をしている。こうした中、直近、4−4−3と少し元気がないのがキャプテン・内川。

3位のコナミはといえば、高宮と伊達がデイリーダブルを決めるなど、女性陣の活躍が目立つ。一方で、ベテラン滝沢がトップこそ少ないものの、4着回避率のタイトルを獲得しそうな安定感を見せている。こうした中、元気がなかったのがエース・寿人。もっとも、直近の試合で久しぶりにトップを獲得し、ようやく魔王の片目が開いたか。

このようにみてみると、上位3チームはそろってチームキャプテンが調子を落としている。3チームとも、レギュラー突破は必至だろうが、通過順位以上にキャプテンの調子をどこまで戻せるかが、ポストシーズンでの勢い・結果に関わってくる気がする。こうした3チームの思惑が、ボーダーを争う下位チームにとってどのように影響してくるだろうか。

ボーダーチームになりなくたい

現状の敗退ボーダーは風林火山の▲203.6p。ひとつ上のアベマズ(▲44.9p)までは約150p、その上のドリブンズ(+177.1p)まではさらに200p。現状はかなり距離があるように思えるが、トップラスで100p変動するルールであるだけに、10試合後にボーダーチームが入れ替わっていることも十分ありうる。

そんな3チームのチーム状況はいずれも下降気味。

ドリブンズ
6試合連続3着が続きポイントを大きく減らしたほか、直近ではここまでチームを牽引していた園田・太がラスを引くなど、元気がない。

アベマズ
松本・日向・多井のリレーで3連勝するものの、その後はラスが先行する結果となるなど、いまいち波に乗り切れない。

風林火山
松が瀬の調子が全く上向く気配を見せない中、チームを牽引していた勝又も直近ラスを引くなど、怪しい雲行き。

混沌とするボーダー争いにある3チームにとってのキーマンは、ベテラン選手になりそうだ。ドリブンズはたろう、アベマズは多井、風林火山はアキ。なぜそう考えるのかといえば、後半戦はチーム状況によって思惑が読みやすくなり、競技プロとしての経験が活かせる局面が増えてくるからだ。その意味で、頭ひとつ抜き出ているのは実績十分の多井を擁するアベマズか。

大爆発できるか

下位3チームにとって、ボーダーチームとの直接対決での結果が大きく左右することは間違いないが、現状のボーダーである風林火山だけを意識して闘うことはなく、ボーダー候補をより広く捉えるとともに、まずは自チームのポイントをプラスに近づけることが最優先となるだろう。

そこで、どのチームも起爆剤となる選手やきっかけがほしいことだろう。

雷電はここにきて黒沢・瀬戸熊でデイリーダブルを達成するなど、チームに活気が出てきている。今シーズンは萩原が安定している一方、本田がイマイチ波に乗り切れない。黒沢が大爆発10万点トップをとったり、本田が連勝するといった景気のいいニュースがほしい。



ビーストは、目下、好調の波に乗っていると言って良いだろう。菅原が個人3連勝中にあるほか、キャプテン猿川が4連続連対中。なにより、長らく温め続けた最下位のポジションを脱出したのだ。チームの雰囲気はこれまでにないほど良いだろう。それに加えて、中田がトップを取ると、さらにチームに勢いがつくのは間違いないのだが、中田がそれを意識し過ぎても、好結果は期待できないだろう。ここはやはり、大介が10万点トップを黒沢と同卓で決め、一気にボーターチームに迫る未来に期待したい。

フェニックスは、一時期の勢いがなくなり、トップから遠ざかっている。
しかし、魚谷のフリテンリーチ一発ツモはきっかけになるできごとだったように思う。ああいう、無理矢理にでもこじ開けるようなプレーがないと難しいポジションにいるのが正直なところだろう。
茅森、東城、魚谷などは一発逆転属性が付与された選手に思えるから、最下位からの逆転劇も決して夢ではないだろう。

俺もいるよ!

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