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【香水鑑賞記録】ゲラン アプレロンデ

みなさんこんにちは。久しぶりの記事更新です。
だいぶ、日が長くなってきてきましたね。少しずつ秋の気配が感じられるようになってきた。
さて、今回は雨が降った後の風景を香りで表現した香水を紹介します。

香りの特徴

春の花がたくさん咲いている庭
雨上がりのあとの植物が生き生きと輝いている…。明るいイメージと雨に濡れた植物の青々しさを兼ね備えた香りだ。
ベビーパウダーのような優しい香りで、纏うだけであったかい気持ちになれる。

その他の情報

調香師はジャック・ゲラン氏。
『アプレロンデ』はフランス語でにわか雨の後という意味だ。

どこから着想を得たのか

調香師が印象派絵画を好んでいた。そのことがきっかけで印象派の世界を香りで描こうとした。形をはっきり描かず、自然の美を抽象化する手法を参考にしてアプレロンデを作ったのだ。

どんな雨を表現しているのか

しとしとと降る雨、長い時間雨が降っているわけでなく、短い時間にサーとまとまって降る雨だ。こうした状態は春の時期に見られるものだ。植物たちが成長するための恵みの雨を表現している。

草木たちの様子

雨が上がったあとの水滴がキラキラと輝き、濡れた草が太陽の光に当たって草の緑色がまぶしく映る。そこにバニラとカッシアの効果で太陽のぬくもりと眩しさを描き、寒かった日が徐々に和らぎ、だんだん暖かい日が多くなる春の気候を描きだしている

感想

水彩画のような柔らかい雰囲気をアイリスのパウダリーさで描きながら、グリーンノートと甘さをあわせもったバイオレットとの組み合わせにより、朝露に濡れる植物の生命感まで感じられる香水はなかなかない。雨上がりの植物、濡れた草の上を裸足で踏みしめる感触まで感じ取れた。この香りを嗅ぐと、不思議とほっこりした気持ちになれる。それくらいこの香りは気に入った。寝る時のリラックス時間にひと吹きしたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
aosagi


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