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価値の無いものが儲かる無情

今回は、ひろゆきさんの著書「このままだと、日本に未来はないよね。」
という本の内容を紹介します。

高齢化社会になってしまった日本では、これから日本の人口が減って
いくことはほぼ間違いないことであり、人口が減ることによって
GDP(国内総生産)が下がってしまい、マーケットが小さくなって
しまうのではないかと、ひろゆきさんは予測しています。

投資家は、成長している国に投資したいと考えますが、
それは経済成長している国にはお金が集まり、投資の成功確率が
高くなるからです。
その際にGDPの増減というのが比較対象にされ、その国の
成長具合が推測されています。

日本はずっとGDPが停滞しているので、海外から
「日本は経済成長していないのだから、投資するのをやめよう」
判断されてしまうと、日本にはお金が集まりにくくなり、
産業や企業が育ちにくくなってしまうかもしれません。

日本の未来には厳しい状況が待ち受けていると語るひろゆきさんの
話を聞いてみましょう。






ぬるい日本からジョブズは生まれない

なぜ日本からは、スティーブ・ジョブズや、イーロン・マスクのような
起業家が出てこないのでしょうか?

・・・・・

日本人の能力が劣っているとか、技術力が劣っているとか、
そういう訳ではありません。
最大の理由は、「日本が英語圏ではないから」です。

彼らのように、世界中に商品を売って稼ぐ起業家を目指すのであれば、
英語圏でビジネスしないと成功できません。
それは、英語圏で成功するのと、世界で成功するのが、
ほぼイコールだからです。



世界でビジネスをしようとすると、世界中の優秀な人と戦わなければ
ならないのですが、日本国内なら1億人の中の競争ですから、
ビジネスとしては、実はかなりぬるいのです。

日本は、治安も良くて、ご飯もおいしいから、そこそこ真面目な人なら
ビジネスマンとして成立してしまいます。
それに対して、隣の国「韓国」はというと

・人口5,000万人ぐらい
・国内市場が大きくない
ずいぶん前から英語教育に力を入れている

国内での市場規模が小さいので、どうすれば海外進出できるかを
ずっと考えている韓国の人は、かなりの確率で英語が喋れます。

日本でも、将来的に人口が減り、GDP(国内総生産)が下がって
市場規模が小さくなってしまうと、海外進出できた企業しか
勝ち組になれないという日が来るかもしれません。






儲けたければ役に立たない仕事を選べ

これからは、世の中に役立たないものの方がお金になります。

実際、世界中の航空会社の利益を足した額よりも、
Meta(旧Facebook)1社の利益のほうが高いのです。
ある日突然Metaが無くなったとしても、それほど困らないかも
しれませんが、航空会社が突然無くなったらとても困る人がいます。


これは、日用品に使う金額が、以前からあまり変わっていないと
いうことを表しており、先進国では、所得の割には衣食住にかかるコストは
それほど高くないので、娯楽などの生命維持に必要のないことに使う
お金の方が大きいのです。

この結果から分かることは、役に立たないものの方が、ビジネスとしては
利益率が高くなる可能性を十分に秘めているということです。



私たちが教わってきた「人の役に立つことをしなさい」という
旧来の考えは、道徳的には正しいかもしれませんが、
そういう仕事を選ぶと給料が低くなってしまうかもしれません。

役立つものには需要があるし、世の中の役に立つ仕事をしたいと
思っている人が多いのは当然のことなので、
それは競争相手の多い(利益を取り合う)仕事ということになって
しまいます。
競争相手に勝つために、少しでも安く商品やサービスを提供した結果、
働く人の給料が、いつまで経っても低水準で抑えられているのです。

一方で、役に立たないものは誰がお客さんになるか分からないので、
競争相手が少ないのです。
競争相手が出てくる前に市場を独占してしまえば、
ずっと儲け続けることも可能でしょう。

これからの時代は、世の中に必要な仕事で儲けようと思わない方が
いいのかもしれません。

世の中に必要だが競争相手が多くて儲からない仕事をするのか・・・・
世の中の役に立たなくて、ライバルは少ないかもしれないが、
成功すれば儲かる仕事に挑戦するのか・・・・



あるいは、これからの時代に合った新たな価値を敏感に捉えて
いくことさえ出来れば、世の中に必要で競争相手が少ない仕事も
見つけられるかもしれません。



終わり

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