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農薬を使い過ぎ問題

農林水産省が、2023年10月31日に全国の新米の検査結果を
発表しました。(9月末時点)
それによると、最も品質が良い1等米の比率は59.6%で、
今の検査体制になった2004年以降で最低水準です。
特に新潟県は、1等米比率が13.5%で過去最低を
記録する見通しです。
(朝日新聞デジタルより)



自然から恵みをもらうのが農業ですが、2023年は自然の驚異を
感じる一年になってしまいました。

昨今は1等米が減っているというなかで、米の品質の指標になる
等級制度が「おかしいんじゃないか?」という声が根強くあります。
一部の消費者団体は、等級を決める検査の仕組みが
農薬の使い過ぎを招き、公正な流通を歪めていると批判して
きましたが、見直されることはありません。

一部の消費者団体が「おかしい」と主張するお米の等級制度ですが、
具体的にはお米の色について改正の必要があると訴えていて、
カメムシがお米の汁を吸い、黒っぽく変色してしまった着色粒
(ちゃくしょくりゅう)の割合が多いと、お米の等級が
下がってしまうのです。

着色粒の混入率は・・・

・1等米 = 0.1%以下(1,000粒に1粒以下)
・2等米 = 0.3%以下(1,000粒に3粒以下)
・3等米 = 0.7%以下(1,000粒に7粒以下)

1,000粒に2粒入っていたら1等米ではなくなり、3等米と言いながらも
1,000粒に7粒以下でしか黒い米の混入が認められません。
それ以下はもう売り物にならない(引き取ってくれない)ので、
農家さんはネット通販などで売買するしかありません。


ただ、着色粒を食べても人間に被害はありません。
健康被害は無く、味も殆ど変わらないのに、カメムシのせいで
作ったお米を出荷しない(できない)のです。
スーパーなどの店頭に売っているお米は綺麗で、黒く変色したお米は
全くと言っていいほど入っていませんが、それは農家さんが
カメムシを防ぐ農薬を多めに使って除去しているからです。

つまり、見た目を重視するあまりの過剰な農薬散布が行われて
いる現状があるということです。

少しでも黒い米が混じっているのが嫌だという消費者の意見が
今まで多かったと思いますが、見た目が綺麗で農薬まみれのお米と、
多少黒い米も入っているけど健康にも味にも殆ど影響がない
農薬不使用のお米だったら、皆さんはどちらを
購入したいでしょうか・・・・?

スーパーでは、ネオニコチノイド系農薬を使っている
綺麗なお米しか買えません。
ネオニコチノイド系農薬は、ミツバチの激減に関係あるとされていて、
人間の脳にも悪影響を及ぼす危険があり、その猛毒性から
EUを始め多くの国で使用禁止になっています。

虫食いや不揃いな形は自然に育てられている証拠で、
農家さんだって安全でおいしいお米を食べてもらいたいと
思っている筈ですが、売れなければ意味ないので
農薬まみれで虫も食べないようなお米を
作らざるを得ないのが現状です。

化学肥料を使った一般的な栽培方法をしている農家でも、
家庭で食べるものは農薬を使わずに育てているというのは、
本当によく聞く話です。




これからは、そのことを理解してスーパーでお米を買うか、
ネット通販で無農薬(有機農法)で作られたお米を買うか、
真剣に考える必要があると思います。

私は貧乏なので、これを知ってからご飯は1日1回と決めましたが、
本当は無農薬のお米を食べたいです。

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