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君は、一万円札を破れるか?

今回は、苫米地英人(とまめち ひでと)さんの著書、
「君は1万円札を破れるか?」という本を紹介します。

資本主義社会とは、お金が全ての社会ですから、お金の悩みから
解放されることで本当の自由を手に入れたことになります。
ほとんどの人はお金に対して「絶対的な価値がある」と
思っているので、お金がないと不安を感じ、
多少あったとしても、さらに欲しくなってしまうのです。

世の中には、何者かの都合によって、意図的に真実が隠され、
ウソを上塗りして発信されている情報がたくさん
存在していますが、その中でもお金にまつわる情報というのは、
大半の人が絶対的な価値を妄信しているので、そこに秘められた
ウソを見抜けずに右往左往してしまうのです。

例えば、「お金を稼ぐのは大変だ」とか「将来のために貯金を
しておかなければいけない」
などと、周囲の人が善意で
言ってくれている忠告を信じていませんか?

・・・・・

しかし、それはお金の価値を妄信している人の
発言である可能性があります。
社会全体がお金の価値を絶対視するように仕向けられており、
お金の価値を疑うこと自体が盲点になってしまっているのです。
著者は、現代社会を支配するお金という価値観の枠組みを疑い、
それを越えていくことの重要性を訴えています。

そして、多くの人が抱えているお金に対する不安を解消するために、
どうすればお金を増やすことができるのか?というところに
繋がるヒントも書かれておりますので、それを踏まえたうえで、
真の自由について考えていきましょう。



お金とは一体何か?

結論から先に申し上げますが、お金の正体は情報です。

財布の中に入っているお札や硬貨というのは、お金の情報を
目に見えるようにしただけのものであり、ただのコインと
紙切れですから、お金の本質ではありません。
「これに価値がありますよ」と言う発信者がいるから、
受信者である皆さんは、そう信じ込まされているのです。

そして「(お金の正体である)情報というのは、いくらでも
操作できる」
という特徴を持っています。

そもそも、お金は価値を交換するための道具に過ぎず、
それ自体には何の価値も無いのですが、お金には絶対的な
価値があるという洗脳が世の中に蔓延してしまったことによって、
ほとんどの人がお金の奴隷になってしまっているのです。


その証拠と言えるのが、物事の価値を判断する時に、
誰もが無意識に値段を気にしてしまうということです。

例えば、スーパーでリンゴを買おうと思った時、
1個100円が高いか安いかと考えながら手に取りますが、
価値というのはリンゴにつけられた100円という価格に
あるのではなく、あなたがどれだけの価値を
認めるかにあります。

これは、労働の価値に対する考え方も同じですが、
多くの人は「時給〇〇円」とか、「年収〇〇円」という
ことが自分の労働の価値だと思い込まされているのでは
ないでしょうか?
そして、そんな人の中には年収を自分の存在価値そのものだと
信じ込んでいる人もいるかもしれません。

この、お金に対する洗脳を解いていかなければなりません。

お金の本質に近いのは、通帳に書かれている数字です。
お金というのは情報として世の中に出回っているものであり、
紙幣や硬貨はその動きを補っているだけに過ぎないのです。



そのことを分かりやすくするために具体例を申し上げます。

例えば、あなたの通帳の預金残高が1億円あったとします、
銀行の窓口に行って「私の1億円を引き出します」と言っても、
現金は出てきません。
預金通帳には確かに1億円が記録されているのに、「最低でも前日に
ご連絡をいただかないと・・・」と言われてしまうのです。

そんな取り決めはどこにも書いてないのに、
現金を引き出せない・・・?

いいえ、用意できないのです。
つまり、1億円というお金が口座に入っているのではなく、
通帳に1億円という数字が書かれているだけのことだからです。

例えば、あなたが住宅ローンを組んで5,000万円の不動産を
買うとしましょう。
銀行は不動産に抵当権を設定する手続きを行い、
あなたの通帳には5,000万円と印字されました。
これで銀行から5,000万円を借りたことになります。

そして、不動産を販売した売り手の口座に入金するのですが、
その瞬間に5,000万円の預金残高が0円になるだけです。
このやりとりの間に、現金は1度も登場しません。
お金の本質は情報ですから、現金(紙幣や硬貨)が登場する必要は
ないということです。


お金とは情報であると説明しましたが、お金の正体を理解した
皆さんに、さらに驚きの秘密が隠されています。

それは・・・・

お金は無限に作り出すことができる!

ということです。

例えば、金やダイヤモンドなら埋蔵量が決まっていますから、
人間の都合で増やすことは出来ませんが、情報であるお金は
いくらでも増やすことができるのです。



預金残高を自然に増やす

お金を増やしていくためのキーワードとして、
「コンフォートゾーン」「ホメオスタシス」というのがあります。

コンフォートゾーンとは、肉体的、心理的に自分が自然体で
いられる領域のことで、分かりやすく言うと、慣れ親しんだ
現状のことを言います。

例えば、現状の年収が300万円の人は、それがコンフォートゾーンと
なっていますから、もっと稼ぎたい、もっとお金が欲しいと思うなら、
そのコンフォートゾーンから抜け出さないといけないのですが、
それにはちょっとしたテクニックが必要です。

私たちの脳は、環境の変化に対して生体を常に安定した状態に
保とうとする働きがあります。
この働きのことを医学的にはホメオスタシスと言います。
現状を維持する性格があるので、本気で変わりたいと
思っているつもりでも、脳の性格によって思考や行動が
無意識に制限されてしまっているのです。

このホメオスタシスがお金に対しても働くので、年収300万円
という現状があるのであれば、ホメオスタシスによって
年収300万円を維持しようとしてしまうということです。
ホメオスタシスに邪魔されないようにするには、あなたの
金銭感覚を変える必要があります。

金銭感覚を変える方法は難しくありません。
あなたの預金通帳の残高が50万円あったとして、
300万円まで増やすことを目標にしていたとします。

普通は「あと250万円増やそう」と考えるのですが、
それではいけないのです。

これでは50万円の預金残高が通常の状態だと認める
ことになり、潜在意識にも記憶されてしまいます。

250万円増やそうではなくて、250万円使ってしまった
ので、この状態をどうにかしなければいけないと
考えるのが正解です。
300万円が通常で、現在の50万円の預金残高は、
著しくお金が減ってしまった状態なのだと
潜在意識にも刷り込めば、自然と300万円まで貯まっていく
行動になります。

そして、実際に300万円貯まったら、500万円、
1,000万円と「これだけあったはずなのに、
これでは困る」と思考を変えていくことによって、
あなたの預金残高はどんどん増えていくことでしょう。

コンフォートゾーンさえしっかりしていれば、収入の構造
そのものを変えなければならないと考えるようになるので、

副業しなければならないとか、転職しなければならないとか、
あるいは起業しようなどと自然に考えるようになります。



バーチャルバリューを創り出す

あまり意識していないかもしれませんが、物事の価値は
物理空間における価値と、情報空間における価値という
2つの側面にに分けて考えられます。

物理空間とは、体で触れることができる物自体の世界です。
一方で、情報空間とは私たちの脳や心の中に存在する
様々な概念が作っている空間のことなのですが、
ちょっと難しいので、例を出します。

例えば、お米を食べると栄養摂取ができるというのは
物理空間の価値です。
物理空間の価値というのは、基本的に数値化できます。
茶碗1杯150gのごはんから250kcalの栄養を摂取できる
といった具合です。

では、食べた時のおいしさはどうでしょうか?

おいしいという感じ方自体は人それぞれですから、
数値化できません。
10kgで3千円のブレンド米と、10kgで3万円の
魚沼産コシヒカリがあったとして、それを食べ比べた時に
魚沼産コシヒカリの方がおいしいかもしれませんが、
品種や最高級の値段が付けられているという
情報がなければ、10倍の価格差に納得できるでしょうか?

ここには、明らかに情報空間の付加価値(バーチャルバリュー)が
加味されているのです。
現代社会における価値というのは、物理空間における価値から
バーチャル空間における価値へ移行していますので、
これからはバーチャルバリューを創り出すということが、
お金を稼ぐのに効率的な方法となってきます。

世の中を見渡してみれば、安くて良いものがいっぱいありますが、
生産者がこだわって作った野菜や、スーパーには売っていない
野菜を買ったり、高級ブランドや美術品が高額でも売れるというのは、
バーチャルバリューが高い商品だからということです。

私たちは、納得できる付加価値(バーチャルバリュー)さえあれば、
いくらでも大金を支払います。


ここで重要なことを申し上げます。

物理空間における価値は人間の都合で勝手に作り出すことは
出来ませんが、バーチャルバリューは無限に増やすことができます。
重要なのは、いかに情報空間を制するかということです。

自分の労働に対する成果に「これだけの価値があります」と
アピールして、それに納得してもらえれば、それに応じて
支払われるお金も増えていきます。
バーチャルバリューを高めていくために努力は欠かせませんが、
こだわりを追求していくことで一攫千金も夢ではありません。




今回の内容はいかがでしたか?
新しい発見があったのであれば幸いです。

お金は無限に増やせることを知り、バーチャルバリューを
うまく利用すれば、いくらでもお金を稼げることも
学びましたから、あとは・・・・

皆さんがどのように行動するかだけです。

私はこれまで「学び続けることで、いつまでもお金を稼げる」と
発信してきましたが、フランスの経済学者である
トマ・ピケティ氏は、「21世紀の資本」という
自身の著書のなかで、働くよりも投資をした方が
お金が増えると言っています。


例えば、銀行から借りた住宅ローンの金利は0.4%前後ですが、
株式投資で運用すると、配当金が投資金額の3~5%受け取れるので、
条件によっては繰り上げ返済するよりもお得です。

例えば、ゆうちょ銀行に預金をすると金利は0,001%ですが、
日本郵政株に投資をすると、投資金額の5%程度を配当金という形で
受け取ることができます。
(これは預金金利の5,000倍に相当します)

お金のことについて学んだからこそ、このような知恵が出てきますが、
銀行預金金利がもっと高かった時から大人になっていた
私たちの親世代には出てこない考えではないでしょうか。
そして、「貯金しときなさい」と言うのです。


働くことができなくなるきっかけは、定年や年齢制限などであったり、
病気やけが、リストラなどによる要因もありますが、そんなまさかは
いつか必ずやってきますから、その日に備えることを、なるべく早く
考えなければいけません。

終わり











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