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過去の自分が作った今の自分

実社会に戻るということ





胸の中の消化できない何かを
ここにぶつける事がどこか発散になっていて
書いた記事に反応が欲しいような欲しくないような複雑な放出。

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社会復帰するというのは、
また新卒のように社会経験が0ベースからスタートするのではないのです。

今までの経験や思い出によって形成された性格が基盤となり、
次の環境で人と出会い、仕事を通じて気持ちを分かち合い、
その先にお給料をいただくのです。


私が退職してから避けてきた問題と向き合う出来事が
2つ起こりました。



1つは、雇用保険の説明会の時。
5分ほど遅れてしまった私は、会場の後ろから入り、一番後ろの空いている席に座りました。同じ列にはベビーカーにお子さんを乗せた私よりちょっと年上かなっていうくらいの女性。子供は2〜3歳くらいだった。お母さんがあやすのだが、きゃっきゃ言ったり、歩き回ったり、無邪気な様子。ただ、説明会に来ている人達は全員離職し、失業手当を受給するために話を聞かなければならない為、ちょっとだけピリついていました。私は内定が決まっているし、一通り失業手当の仕組みを知っていたので、どこか他人事のように説明が受け取れていて、周囲においては「まぁいろんな人いるよね。」くらいだった。

子供がおもちゃを持って、私のところに来た。慌ててお母さんがコラコラと言って戻って行ったが、お母さんのその時の表情がなんとも申し訳なさそうで、また私の機嫌を気にしているかのような気まずさすらあった。その表情に対して、どうリアクションしていいか分からず、一瞬合った目をすぐに逸らした。

どう行動するのが正解だったのか分からない。ただ、彼女のことを少しだけ考えた。シングルマザーなのだろうか。旦那さんはいるけど、共働きじゃないと生活的に厳しいのか。どちらにせよ、子供を連れて雇用保険の説明会に来なければいけない状況なんだなぁということは分かる。


そんな事を考えてた私は、ふと1年前の自分を思い出した。


1年前の私は、子供の事情で仕事を振り回すママさん正社員を過度に嫌っていて、産休育休制度への不満を社内で爆発させていた。でも結局、一人暮らしの独身社員より、子持ちのママさんを守る組織体制は変わらず、セックスすれば何でも許される社会出来上がったななんて空回りした考え方が染み付いた。

退職後、スタバで勉強していても、妊婦さんや子連れのお母さんが入ってくると、店員に席移動をお願いして、視界に入らない場所に移った。それでも子供の声が聞こえると勉強に集中できず、頭痛に見舞われて、もうカフェで勉強するのやめようと外に出なくなった。


・・・そんな私が感情を乱さず、あの場所で彼女(ベビーカーを連れて説明会に来た女性)の立場を考えられるようになったことに自分で驚いている。




2つ目は、前職の上司とのやりとり。
辞めてからもこんなに気遣ってくれる人がいるんだなということ。
ただ、その上司と連絡を取ると、昔の嫌だった思い出も一緒に蘇る。

「こんなに面倒見てくれる人、今後出会えないと思うよ」
母はそう言うが、その上司からのちょっとした”ひいき”に嫉妬してくる同僚もいた。なんなら私が色仕掛けしてると疑う人もいた。
これ以上親しくすることに私自身も違和感を感じる。



繰り返すが、前職は「女性は顔採用」というのが浸透しており、
会社のおじさまが好きな女性像みたいなものも確立されていた。
スタイルが良くて、ロングヘアーで、私服が清楚系。
ただの量産型でしかないが、
体育会系の会社としてはそういうビジュアルの女性、
社内に置きたいんだなって感じ。
地道に働く男性社員・実力のある女性営業とでは、
そのお気に入り層の社内での扱われ方が若干違った。
自覚はないが、多分私もその居心地がいいポジジョンで、
"大人しくしていれば最高な場所なのに…" と思われていたのだが、
そのお気に入り層の文化が大っ嫌いで、職場で沢山波乱を起こした。



雇用保険で出会った女性のこと。
再就職を喜んでくれる元上司のこと。


素直に1個1個の出来事として捉えられればいいのだけれど、
結局現在と過去は線で繋がっているのです。


何が言いたいの自分でも書いていて分からなくなってしまったのですが、
人生は続くし、今の自分は過去の自分が作ったものでしかない。


これから先に起こる良いことも悪いことも
私を変革していくんだろうなぁ。



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