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ロサンゼルス生活23日目

本日もよく晴れていた。今日こそはと思い立ち、午後からサイクリングに出かけた。

まずは近所の図書館へ。日本のマンがの英訳版を読む。まずは「ミステリーというなかれ」。こういう最近の日本のマンガもアメリカに来ているのだな。ドラマを観ていたから話の大筋は理解している。しかしこのマンガはミステリー。セリフが多いのである。そしてセリフの内容がちゃんと理解できないときつい。脱落。

続いて「ヒカルの碁」。このマンガは読んだことはない。話の筋も知らない。タイトルだけは知っている。しかも私は碁のルールが分からない。そして脱落。うん。この英語の勉強の方法もなかなか難しい。読む本は選ぶべきである。

図書館には日本語の小説もわずかながら置いてある。選別の基準についてはよくわからない。夏目漱石とか村上春樹とかなら理解もできるのだが、そういった大御所の本を並べているわけでもなさそうである。もしかしたら手近にあった日本語の本を並べているだけなのかもしれない。その中に絲山秋子さんの作品を発見。短編小説を読んだ。面白い。そして落ち着く。私は日本の作家の小説で育ってきているのである。

図書館から出てサンタモニカビーチまで。30分から40分ぐらいの気持ちのいいサイクリング。サンタモニカ辺りは、これぞ西海岸という景色が広がっている。その辺りをフラフラとしていると、大量のリスを発見。なんだこれは。アメリカには野リスがいるとは聞いていたが、こんなにいるのか。ここはリスの牧場なのか。

夜は映画。本日は「ムーンライト」。2017年のアカデミー賞作品賞受賞作品。作品は三章仕立て。小学生時代、高校時代、青年時代。貧困層に生まれた一人の黒人の男がどのように成長を遂げるかというストーリー。描写はとても静かでとても丁寧である。短い言葉で言い表すのが難しいタイプの映画である。人間はその置かれた環境によって変化せざるを得ないというか、本質的な自分のままでは生きてはいけない、というか。黒人の黒い肌は月明りに照らされると青くなる。外的要因によってその見え方は変化する。タイトルのムーンライトはこの映画の主題を表現している。また今日もいい映画を観ることができた。さすがはアカデミー賞である。

来週の木曜日に近所にあるお寺のイベントで、30人分の料理をすることになっている。丼物とのオーダーなので親子丼がいいのではないかと思っている。軽く引き受けてしまったが大丈夫かしら。30人分の料理なんてしたこともないけれど。明日はその計画を練ることにしよう。

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