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【川崎市を例に】教員の働き方改革を考える

教員の働き方改革。神奈川県川崎市を例に最近のニュースをまとめました。

団塊世代の大量退職などが一因で、川崎市立学校の教員不足が発生しているそうです。4月5日現在で、小中高・特別支援学校を合わせた定数6476人に対し、約131人で不足しているとのこと。前年同時期の2倍以上とのこと。

市教育委員会では対策として、小学校で標準35人を超える36人学級を認めたり、教務主任らが学級担任を兼務するなどして対応しているそうです。

6/4の東京新聞の記事では、この教員不足を受けて、元教員などでつくる市民団体が、教職員の欠員や未配置の解消を求める請願と署名を市議会に提出したと伝えています。

上記のWebサイトは、川崎市の文教委員会のページですが、5/28開催の委員会で以下の資料が掲載されていました。
【参考】教職員勤務実態調査及び教員不足の状況について【資料1・令和5年度川崎市立学校教職員勤務実態調査】

これをみると、「学校の業務にやりがいを感じている」割合は、どの年齢層でも約80%に達しているものの、「成績処理」、「調査・報告書作成等」 、「保護者・PTA対応」「部活動」は負担感が高く、なかなか「授業準備に時間がとれていない」様子が伺えます。
また教職員の長時間勤務が依然として課題になっています。

一方で、教職員や管理職が集まり、働き方改革の具体策を議論する意見交換会なども実施されています。現状の課題について、改善のための検討はなされているようです。

さらには市立学校への企業人材の活用など、新たな取り組みも紹介されていました。

シニアのセカンドキャリアと教員不足の組み合わせ。面白いアイディアかもしれません。

その他にも、年間の授業数の見直しや事務のスリム化など、現場では様々な取り組みをすすめているようです。
しかし、教員不足は既に日本全体の構造的な問題であり、社会全体で解決に向けて取り組む必要があるのではないでしょうか?


【補足】過去の記事


教育・IT関係の情報、時々一人旅の記録や日々の出来事など発信。最近は生成AIにハマっているのでそっち系多め。地方在住。読書好き。犬と猫を飼っています。