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[5][椿屋四重奏]薔薇とダイヤモンド

音楽について語る事がなかったので、好きな音楽についても触れたいなー笑
あれだけ、一郎さんへの愛を語っていたから「どうせ。D’ERLANGERについて語るんだろうな、この人」って思っていた人もいると思いますが。
敢えて!椿屋四重奏です笑
わはははは!何気に色んな音楽聴くんですよ、わたくし笑

最後は3人だったな。
4人いるね。四重奏だね。
この時の中田裕二さんイケメン過ぎるよな。。

20歳くらいの時にBARに通ってたんですよ、お酒呑めないのに笑
まあーアレよ、人と喋るのが苦手だったから克服したい気持ちで通ってたんだよね。
それで、たまたま友達がバイトしてるBARに仕事終わったら行ってたのよ。
んで、高校時代にバンド絡みで知り合った、長身でイケメンのベーシストの[ひっくん]っていう友達がいてね。彼がBARでバイトしてるって聞いて遊びに行ってたのよ。遊びに行くというよりは、カウンター席に座って知らない人と喋ったりして[人]の勉強してた感じなんだけどね。今思うと、あの時の時間はホントに良い時間だったな。
それでね、その長身でイケメンのひっくんが椿屋四重奏好きで教えてくれたんだよね。聴いたら、ビジュアル系とも違うし、流行りのギターロックとも違うしって感じでハマったんだよね。

音楽に関していうと、好きなジャンルも昔からバラバラでして。
最近気付いたんですけど、自分が魅力的に思ったり、引き込まれるのって[孤独感]とか[孤立感]とか[群れに属せない]とか[他とは違って馴染めない]とか[ちょっと浮いてる]みたいな感じのバンドだったり、人が好きなんですよね。

こちらのアルバム[薔薇とダイヤモンド]は椿屋四重奏のインディーズでのセカンドアルバムでございます。インディーズで、このレベルのアルバムはなかなかないんじゃないかな〜と。
そして特筆すべきは、他の追随を許さない男の色気ダダ漏れの艶ロック感です笑

椿屋四重奏って面白いバンドで、作品ごとでキャラクターが全然違うんですよ。
インディーズ初期だと和心みたいな感じで、歌詞も和を強調した言葉選びだったりで。
このインディーズ2枚目の[薔薇とダイヤモンド]は艶ロックみたいなコンセプトだったんですよ。
メジャー1枚目の[TOKYO CITY RHAPSODY]だとシティポップならぬ、シティロックみたいな感じで。
メジャー2枚目の[CARNIVAL]だとロックバンドみたいな感じで。
ラストアルバムの[孤独のカンパネラを鳴らせ]は[CARNIVAL]のロック感に大人感を足したみたいな作風でしたね。
椿屋四重奏は時代ごとに色んな音楽を奏でるバンドだったんですけど、流行りものに乗っかる雰囲気とかなくて、一貫してるのはオシャレだったり色気があるんですよね。
アルバムは全て持ってるし、ラストツアー行ったくらいファンでして好きな曲しかないけど。
今回は[薔薇とダイヤモンド]について語りたいですね。トータルバランスが美しいんですよ。
取り敢えずはこんな感じです。
[1]プロローグ
オープニングナンバーらしい、珍しく爽やか感じの曲で幕を開ける感じです。この曲を聴いて「あぁ爽やかなバンドなんだ」と思ったら、これ以降の楽曲で驚きます笑
「全ての夜を渡る為の子守唄を」って歌ってるのに、この曲以降はマイナー調の楽曲で支配されてるのがニクイです笑

[2]手つかずの世界
ここからが椿屋四重奏の世界観の始まりな気がするナンバーです。イントロから独特なギターフレーズで耳に残るんですよね。
タイトルからして、「どんな世界やねん?!」って思うんですけど。歌詞が深過ぎてね。
「身に覚えがないでしょうけど、知らぬ間にいくつも傷付いた。人づての喜びに蓋をする私を見届けて」って歌詞があるんですよ。なんか中田裕二さんの歌詞って昼ドラっぽい感じの世界観の曲が多いんですよ。それを小説の1文を切り取ったみたい表現が今聴くと凄いなぁって。
それに歌謡曲っぽいメロディと哀愁感のあるギターソロフレーズ満載と聴きどころしかない曲です。

[3]砂の薔薇
バスドラから始まるミドルテンポのロックナンバー。ここのドラムの音が気持ちいいのよね。
ギターは16分で機械的に刻んでいくAメロなんですけど、Bメロから徐々に広がっていって、サビでバーン!と熱烈にくる感じなんですけどね。
サビの歌詞が印象的で、「例え記憶が息をしなくなっても そこにある君は美しい」って歌詞があるんですよ。記憶って息とかしないんですけど、メロディに乗って歌詞としての表現されると、物凄くロマンチックだなーって。中田裕二さんの歌詞はほんとに小説みたいで好きなんですよね。

[4]螺旋階段
シングル曲にもなっていて、ラテン調なナンバー。後々にアコースティックバージョンも出てるんですけど、更にラテン感がレベルアップしてます笑
この曲はある意味、椿屋四重奏の顔のような曲なんですよね。
「朝靄がまた君をさらうように包み隠した。瘡蓋に触れながら黙ったまま背中で流した」とか「重なる度に溺れて 口付けで息を止めて 泣け無しの夢の中で継ぎ足した幸せを」とか小説のような詞世界なんですよね。
椿屋四重奏の楽曲って情景だったり、色味が見える楽曲なんですよね。
この曲は聴いて頂けたら分かると思うんですけど、赤い雰囲気かなー笑

[5]紫陽花
名曲、紫陽花です。ライブで生で聴きました!
もしも、椿屋四重奏とか知らないって人がいたら取り敢えずこの曲ですかね。
中田裕二さん本人も気に入ってる楽曲でソロになってから再録されてる曲ですので。
「笑いながら恋は、雨に流れて消えた」
なんかロマンチックなんだよね。

[6]熱病
この曲はほんとに好きですねぇ。ロックバンドがやるジャズナンバーって感じ。ジャズって解放の音楽って言われてたり、自由に楽しむみたいアプローチが多いんですけど。そこにロックバンドのダイナミックさを出すキメが多かったりでカッコイイなーって思って聴いてましたねぇ。
歌詞は官能小説的な雰囲気でアダルトな歌詞なんですけど、下品にはならない言葉のチョイスが美しいんですよね。
そうなんすよ!中田裕二さん歌詞って際どい事を歌ってても下品にならないんですよ!
寧ろ、上品で大人の男性の色気があるんだすよね。

[7]踊り子
イントロからキメ、ブレイク満載のシャッフルロックナンバーですね。ライブではよく演奏されていた曲ですね。ライブだと中田裕二さんがギターソロ弾くんですよね、この曲は。。
「16の頃に破れたブラウス あの日暴いた全ての嘘」とか「転ぶ欲望の速度に 掴まえた腕の力 振り向くより早く仕留めて」とか。
こういう歌詞になってともいやらしくないんだよなぁって。中田裕二さんの歌声も相まってね。

[8]朱い鳥
曲の構成が、このアルバムの中で最も難解。
AメロやってBメロやってCメロやってサビにいくんですけど。更にDメロと位置ずける様な部分もあったりと、1曲の中での展開が目まぐるしい曲なんですよ。途中で変拍子になったり、間奏が長かったり、まるで何曲も合体させたかのような雰囲気なんですよね。
ただ、珍しく椿屋四重奏特有のナインスとかONコードとか、中田裕二さんお気に入りのマイナーセブン♭5(中田裕二さん曰く通称安地コード)みたいのはないんですよね。
安地コードは中田裕二さんが敬愛する安全地帯の曲で良く使われるコードなんですよね。椿屋四重奏の曲でもここぞ!という時に使われるコードなんですよね。
この朱い鳥は曲の構成は複雑なんですけど、歌謡曲要素はアルバムで1番強い印象ですね。

[9]君無しじゃいられない
ライブのラストナンバーのイメージの曲。
中田裕二さんってTHE YELLOW MONKEYも好きなんですよね。その影響というかロックバンドに対する憧れが爆発したロックンロールな曲ですね。
珍しくシンプルなロックナンバーで椿屋四重奏の中でも特にライブで盛り上がるんですよね。
イントロもA→G→A→D→Aみたいなシンプルなギターリフで、サビも「今すぐ君が欲しくて」とか「ひとつ言わせて 君無しじゃいられない」ってシンプルな言葉のチョイスなんですけど、ここまで日本語の叙情的な言葉選びをしていた流れで、この曲のシンプルな言葉選びはほんとにファンに対してのメッセージをシンプルに伝えようとしてる感じで良いんですよね。椿屋四重奏のファンに対する感謝の曲は、この曲に詰まってると思います。

[10]陽炎
夕暮れ時の雰囲気がチラつくアコースティックナンバーで、このアルバムは幕を閉じます。
8分の6拍子でゆったりとした曲なんですけど、何気にシャッフルなので笑
ゆったりと跳ねるという言葉では表現出来ない雰囲気なんですよね。そういう細やかな拘りが、このバンドの個性だったり魅力なんですよね。
「青い太陽に目が眩む いつかのあの日もそうでした 夕焼け 夕立 夢現」
うん。最後の曲に相応しく日本語の美しさが際立つ曲ですね。
そんな感じの全10曲ですね。。
良いアルバムです。ええ。。ほんとに。



洋楽をあまり聴かない理由って言葉が分からないからなんですよね。
わたくしにとって音楽って詞とメロディなんですよね。ギター弾いてるから洋楽とか好きとか思われる事あるんですけど、どんなにギターがカッコよくても歌メロが好きじゃないと聴けないんですよね。
言葉が伝わってこないとピンと来ないというか。
なので、わたくしが好きなバンドとかアーティストって歌メロが綺麗だったり言葉が綺麗だったりっていうのは共通点かもしれないすねぇ。。
まぁ〜LUNASEAみたいに音に芸術性を感じるバンドもいるんですけどね笑

んでね、椿屋四重奏は作詞作曲編曲と中田裕二さんがされてるんですが、この人のセンスが物凄いんですよ。正直、もっと[薔薇とダイヤモンド]について書きたい気持ちはあるんですけど、とっちらかってしまうので、この辺でね笑
僕の椿屋四重奏に対する愛はそれなりと伝わってると思いますので笑
今度は中田裕二さんの表現する日本語の美しさについて語る回もやりたいなぁ。。

2024年現在はソロアーティストとしての活動されてるシンガーソングライターです。ライブを観に行く機会があって何度か観てるんですが、ライブでも歌うめぇのよ笑
中田裕二さんのソロ作品について、別の機会で書きたいと思います。
初の全曲レビューは椿屋四重奏の[薔薇とダイヤモンド]でした!でわでわ!

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