【R・Ⅿ・G】⑫ ウルトラQ

どうもごきげんよう。今回も故きを温ねて新しきを知るという事で行きます。よろしくお願いしますね。

ウルトラQ

このシリーズで、1980年の「ウルトラマン80」について話したのですが、それよりさらに20年近く古いお話になります。今もシリーズは続いているらしいウルトラシリーズですが、ここまで続く大ヒットになった初代「ウルトラマン」の前の、シリーズ最初の作品ですね。
映画の「ゴジラ」などを造った世界的監督の円谷英二先生が監修されて、テレビ業界に今も続く特撮を日本に定着するに至る作品でした。
この「ウルトラQ」は白黒作品です。この後の「ウルトラマン」はカラー作品なので、そう言う過渡期の時代ですね。昭和41年のお話しです。
この作品はウルトラマンみたいなスーパーヒーローは出てきません。
レギュラーの一般人3人と大博士とごくたまに出てくる大博士の助手。レギュラーと言えそうなのはこの5人だけでしょう。主に活躍する3人は警官とか自衛隊みたいな、強そうでもバックに強力な組織を持ってる人でもなく。ただのセスナのパイロットと助手、友達の下っ端の女性カメラマンの3人です。
どう見ても怪獣や宇宙人と生身で戦える人じゃないんですが、この3人がどこかに行くと、今でいう「名探偵コナン」のコナン君一行の如く、疫病神のように怪獣達に襲われます。怖いですね。
3人とはいっても、役に立ちそうなのは主人公の万城目淳だけで、おっちょこちょいの助手と女性カメラマンはほとんど役には立ちません。(もちろん役に立つときもありますが) 万城目淳はヒーローでそれなりには強いですが、変身したり強力なアイテムも基本持っていない(大博士が凄い発明品をたまに貸してくれることもあるが)、基本、知恵を絞ったり、自衛隊が戦いに来てくれて怪獣を倒してくれる訳なんですが、ウルトラマン以降だと、自衛隊はほぼ役に立たない引き立て役なのですが、ゴジラシリーズやこのウルトラQだと、自衛隊は大変頼りになります。大博士の発明と自衛隊と万城目淳さえいれば、Ⅿなんとか星からヒーローが飛んできてくれなくても、日本人だけで怪獣を倒せちゃうのですね。怪獣は広い世界の中でも、日本にしか(と言うか万城目淳の周囲にしか)現れないのでよかったですね。世界のあちこちに現れてたら大変なことになってました。
ウルトラQは色々進化したので、白黒番組をカラー化してDVDなどでも発売されています。今でも普通に見れるし、数年前にはBSでも放送されてましたね。もう60年近く前の特撮ですが、町とかを破壊するシーンは、CGが発達している今の特撮よりも全然、迫力が違います。「昔は良かった~」ではなく、最近でも見れる映像なので見比べてみて。
全28話で、怪獣とかが全く出ない、怖いだけの話もたまにありますが、子供時代は嫌だったけど、大人になって見ると、味があっていいかなと思います。
リメイクで2回くらい(?)新たなパクり版ウルトラQを作ったみたいですが、それも見てたけど、やっぱり昔だなあ。だいたい今の方が予算なさ過ぎて、特撮がしょぼいし。

今回は 故きを温ねて新しきを知る 世界観になったのかなと思います。私の文章がしょぼいだけで。ぜひ、円谷英二先生の昔の名作も見比べて頂きたいなと思います。今は今の良きところも沢山ありますが、昔の予算を惜しまない、大迫力の特撮シーンをご覧くださいませ。ピアノ線なんかが見えてるのもそれは良きです。

頑張ります。