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【子どもに説明できますか?】日本銀行って何してるの?

 日経平均も年明けからバブル期以降の最高値を更新し、物価高も重なっている昨今、日本銀行の発表に注目が集まっていますね!

 みなさんは日銀について知っていますか?というより覚えていますか?私も小学校高学年か中学校くらいに授業で習ったような気がしますが…

 今回は日銀とは何なのか?一緒に思い出しましょう!

日本銀行とは?

 日本銀行(日銀)は日本の中央銀行です。

 ではそもそも中央銀行とは何なのかをご説明しますね。

 中央銀行とは、国家や特定の地域の金融機構の中核となる機関です。その国や地域で通貨として利用される銀行券(紙幣、貨幣)を発行する発券銀行であり、通貨価値の安定を図る金融政策を司るため、『通貨の番人』とも呼ばれます。また、一般の金融機関に対しては預金を受け入れるとともに、最後の貸し手として資金を貸し出す『銀行の銀行』であり、国の預金を受け入れることで政府の資金を管理する『政府の銀行』という立場を持ちます。

 中央銀行は金融政策を通じて、物価の安定に対して責任を負っています。また、金融に関して独自の判断をするという位置づけで、政府から独立した存在であることが求められています。

具体的にどんな政策をするの?

 日本銀行は、物価の安定、持続的な経済成長、国際収支の均衡等を目的として、各種の金融政策により金利や通貨の量を調整しています。このような調整を金融政策といいます。

 金融政策には政策金利操作、公開市場操作、支払準備操作の3つがあります。

政策金利操作

 中央銀行(日銀)の金融政策によって操作する対象(目標)となる金利を「政策金利」といいます。政策金利は、国内の様々な金利全てに影響を与えます。

 金利が上下すれば、それによって資金を調達している民間金融機関の金利負担が増減するため、住宅ローン等の民間金融機関の貸出金利に影響を与えることになります。

 この金利の変化によって投資家も資産を株にするか債券にするのか、それとも預金で持つのかなど影響を受けます。

 中央銀行は金利を上下させることでお金の流れを変えることができるのです!

公開市場操作

 金融機関が保有している国債を日銀が買えば、日銀はその代金を金融機関に支払うことになり、資金を供給することになります。

 日銀が国債を買い資金供給のためのオペレーション(買いオペ)を行うことで、金融機関の手持ち資金が増えます。市場に流通するお金の量が増えれば、金利の下降要因となります。

 逆に、日銀が保有している国債を金融機関に売れば、資金を吸収することになります。つまり、日銀が国債を売り資金吸収のためのオペレーション(売りオペ)を行うことで、金融機関の手もち資金が減ります。市場に流通するお金の量が減れば、金利の上昇要因となります。

 金利に直には手を出さずにお金の量をコントロールすることで金利をコントロールするのです。

支払準備率操作

 民間銀行は将来の預金の払い戻しに備えて、預金残高の一定割合を準備預金(法定準備金)として日本銀行に預けておかなければなりません。これを準備預金制度といい、この一定割合を支払準備率(法定準備率)といいます。日銀はこの支払準備率を変更することで市場に流通している資金量を調節しています。

 例えば、準備預金制度の準備率を引き上げると、民間銀行の手持ち資金が減少しますから、市場に流通する資金量の減少となり市場金利の上昇要因となります。

 一方、準備率を引き下げると、民間銀行の手持ち資金量が増加しますから、市場に流通する資金量の増加となり市場金利の下降要因となります。

イメージ薄いけどめっちゃ大事


 いかがでしたか?難しい単語がいくつも出てきましたが、要するにお金の量や金利をコントロールして物価や国の経済を安定させるべく日々奮闘している機関なのです!

 アメリカの中央銀行に比べると注目度は低くみられがちですし、投資をしていない人から見れば「お金を作っているところ?よくわからない!」みたいな薄いイメージですが、総裁の発言には世界の投資家が注目していますし、その役割は重要なのです!

 ちなみに、日本銀行の建物(旧館)は真上から見ると「」という漢字の形になっていますので、Googleマップで探してみてくださいね!

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