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【意外と教えてくれない!】為替ヘッジって何?

 投資信託を活用することで、個別ではできないような運用ができますね!

 海外の株式などに投資するものはまさに代表的な例と言えます。

 一人で米国株を買うのは銘柄を選定するのも大変ですが投資信託ならその必要がなく、プロが選んで投資をするわけですから精神的にも安心できます。

 海外のものに投資をする場合、覚えておきたいのが『為替ヘッジ』です!

為替ヘッジとは?

 冒頭でも触れたように海外の株や債券などをメインに投資する投資信託も数多くあり、米国株に投資するものは高い人気を集めています。

 「よし!それじゃあ早速米国株に投資する投資信託を買おう!」

 そう思って商品を選んでいると『為替ヘッジ』という謎の単語が登場します。一体なんなのでしょう?

 為替ヘッジとは、為替変動の影響を抑える仕組みのことです。投資信託に限らず海外の株や債券に投資をする場合には、本来その国の通貨で投資をする必要があります。ですから、為替レートの動きが投資の結果に影響してきます。この為替によるパフォーマンスの影響を為替変動リスクと言います。為替ヘッジをすることにより、為替変動リスクの影響を抑えながら、海外の株式や債券に投資をすることができるのです!

 為替ヘッジでは、将来交換する為替レートをあらかじめ予約する取引(為替先物予約)が行われます。ただし、この取引を行うと予約するための費用(為替ヘッジ・コスト)がかかる場合があります。

 為替ヘッジにかかる費用の参考となるのが、為替変動の影響を抑えたい外国通貨と日本円の短期金利の差です。短期金利は日々変動しており、外国通貨の短期金利が日本円の短期金利より高いほど、為替ヘッジにかかる費用(為替ヘッジ・コスト)は高くなります。

あり?なし?どっちが良い?

 実際に投資信託などを購入しようとすると、『為替ヘッジ あり・なし』と選べるようになっています。

 ここでどちらが良いのかわからず迷ってしまう人もいるかと思います。為替ヘッジがあるということは、為替によって発生する影響を抑えることができます。
 ここだけ見れば為替ヘッジがある方がメリットも多いように感じるかもしれません。しかし、為替ヘッジなしの場合でもメリットがあります。

 為替ヘッジなしのメリットはどこにあるのでしょうか?為替ヘッジをしないということは、為替の変動の影響を受けるということですが、それは悪いことばかりではありません。当然のことながら、為替相場の変動がプラスに作用することもあるからです。それが円の価値が外国通貨の価値よりも低い、つまり円安のときに得られる「為替差益」です。今のような円安の状況下では為替差益が得られるのですが、円高になると為替差損が生じてしまいます。
1ドル=100円よりも1ドル=150円の方が換金したときに多く日本円が受け取れますよね?

 「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」は、どちらにもメリットとデメリットがあります。為替相場の影響を受けずに、外国株式や外国債券などの収益だけを求めたい人は「為替ヘッジあり」、為替差益も収益に加えたい人は「為替ヘッジなし」が向いているといえますね!

状況に応じて判断しよう!

 いかがでしたか?「為替ヘッジ」は実際に投資信託を買ったことのある方の多くが一度は目にしていると言っても過言ではないくらい目にするものです。特に今はNISAの影響でS&P500の商品にも人気が集まっていますから、尚更です。

 うやむやにせずにきちんと意味を理解して、どちらを選ぶか、その時の状況やご自身の性格と照らし合わせて判断しましょう!

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