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マーケティングのお仕事に就いた方、マーケティングを勉強する学生に向けて!「マーケティングってなんなん?」

こんにちは、ももこパパ(元味の素のマーケター)です。
大学を卒業後に、味の素㈱で実務経験を経て、コンサルタントファームを経由して独立した経営・マーケティングコンサルタントです。
つぶやきで2回「マーケティングってなんなん?」をつぶやいてみました。
今日は、マーケティングの4P(マーケティング・ミックス)について話します。
マーケティングを学問として学んだり(フィリップ・コトラー:「マーケティング・マネジメント)、実務で実行する時(マーケティング部に配属された)に、必ずと言ってよいほど4P(マーケティング・ミックスという)に出会います。そして、絶対に避けて通ることはできません。

教科書的には、「マーケティング、すなわち顧客との関係の創造と維持に当たって、企業が用いる手法や活動の総称、もしくは集合」である。
「製品」「価格」「流通」「プロモーション」の4つのカテゴリーに分けて捉えるのが一般的である。「内的に整合がとれているとともに、外部環境とも整合的なマーケティング・ミックスを実現するためのマネジメント」です。そして、設定したターゲット、コンセプト、ポジショニングに沿って、マーケティングの4Pを策定するというのが、その基本ですね。
一般的に異なる製品や異なるターゲットに応じて、社内で複数のブランドを持つ場合は、マーケティング・マネジメントを展開することになります。
(ゼミナールマーケティング入門 第2版 2013 石井淳蔵, 嶋口充輝, 栗木契, 余田拓郎)
この4Pは、実務ではとても便利なツールになります。
4P診断から課題解決のPDCAサイクルを回転させることができるからです。

ブランドの売上不振に陥った場合に4P診断が便利

製品Aの売上が前年割れを起こす、予算に遠く及ばない等の場合、4Pのどこかに課題が発生していることが多い。なので、製品・流通・価格・広告のどれに問題が発生しているかを一つ一つ確認すれば大体の問題は解決の方向が見えるのです。
例えば、クリスピー・クリーム・ドーナツの日本進出のケースがあります。商品(Product)の美味しさはあったものの、日本の消費者嗜好に合わない甘さと大きさが課題となりました。価格(Price)がプレミアムプライスでした。また、販売促進(Promotion)も、提供するほかにない価値をターゲットに伝えるには不十分であり、流通(Place)限られていました。結果として日本を撤退しています。
この事例も、撤退に至る前に、4P診断をして、4Pのどこに問題が発生しているのか「課題仮説」を持ち、その「仮説」の確からしさを「検証」し、当初の計画とのギャップがなぜ生まれたのかを突き止め、新たな「戦略策定」して解決策を打てば違う結果になっていたかも知れませんね。

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