吹いたら飛んでいきそうな

昨日アプリで出会った男の人と飲みにいった。

カラオケに移動して朝までオール。
普通に歌って、微かなタバコの匂いが混ざる暗くて酸素の薄い空気と、重厚感ある雰囲気に少しづつ飲みこまれていって気づいたらキスしていた。

何回か電話して仲良くなっていた人だったので、実際会って服装も古着着こなしててかっこいいし、性格がみんなから愛されてそうなとっつきやすい性格というか、飾っていなくていいなと思っていたから、付き合ったら楽しいだろうなと心の片隅で思っていた。

徐々に距離が近くなって腕を回されてキスされた時、この時を少し待っていたとおもった。
何回かキスして会話して歌ってキスして始発を待った。
雨が降っていて、髪の巻きはもうとっくに取れていて、昨日買ったリップがよれて口の周りが赤くなった。

やっちゃった。
興奮とか、雰囲気とか、男でしか得られない感情とか、そういうのなんてどうでもいいのを忘れてしまっていた。
やっぱり何かが壊れる音の方が大きくて、夢から醒めてしまうって言葉が頭をぐるぐるかけめぐる中雰囲気に飲まれるしかなかった。

もう少しでも気持ちが残ってしまいそうな人とは終電で帰るって決めていたのに、その日のうちに確認したくなってしまう。ずっと、こんなよくないことを繰り返してしまっている。



気が向いたらまた会おうね。と言って電車のホームに降りてからがまた辛い。
自業自得だよって言わんばかりに、心の壁面が鉛になったように重く罪悪感がのしかかる。始発の電車に乗っている人の私をみる目が心なしか冷たい。何もかも敵だと思ってしまう始発帰りを何回繰り返せば気が済むのだろう。


関係ないけど、私は母を高校生の時に亡くしている。
悲しいとかそんなのではなくて、何をどう感じていいのかわからないほど心が壊れてしまったような時期があった。

だからだろうか。異性に対するこのだらしなさ。
母親からもっともらうはずだった愛情や気持ちを、無意識のうちに男性に求めているのだと思う。
我ながら、ド級の地雷女である。


一回キスして解散した人とは、たいてい2回目に繋がらない。
次会ったとき気まずいし、めんどくさいと思われたくないから、フェードアウトしてしまう。そのくりかえし。

元彼と別れてから、こんな不毛なことで時間を消費している。このどうしようもないクズみたいな日々を若気の至りだと楽しいと感じていた日々もあったが最近は疲れてしまった。

でもこんなくだらないことで疲れてしまう経験をこうして若いうちにできていることに対する満足感というか安心感というか、将来拗らさないための貯蓄ができていいなという無駄に楽観的な性格をもあわせ持っている。


何が言いたいかというと次会う人とは誠実にことが進みますように!!


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