けりー 36歳6ヶ月からのリスタート

35歳の時、約3年続けた婚活で初めてとっても素敵な出会いがあった。
けりーはまさに恋は盲目タイプ。出会って1ヶ月もしないのに、本当にその人のことを尊敬していて大好きだった。たくさん会って話してすぐに真剣交際になった。この人と家族になれると思うと毎日楽しかった。
でも翌週には終わってしまった。

本当に意味がわからない。なんで、なんで。わからない。
本当にご縁があるならまた何処かで繋がると信じて、ありとあらゆる復縁本を読み漁り、復縁にいいと言われる神社にたくさんお参りした。
特に熱海の伊豆山神社はとても落ち着いて何度も足を運んだ。
もうすぐ彼と出会った季節が巡ってくる。

半年間もずっと一途に思い続けた。その間も彼との出会いのような新しい出会いがあるかも、と気を紛らすためにも新しい人と会い続けた。
半年待って、彼に連絡してみた。返信はなかった。
もう諦めないと、と思っていた7月最終週、女の人と歩く彼をみてしまった。
多分、私には必要だった。彼はもう私の知っている人ではない。
半年以上経過して、1ヶ月間だけ会っていた私のことなんてきっともう覚えていないか、すっかり過去の人であることは間違いなかった。
この光景を見せてくれた偶然に私は感謝した。

一途に思っていたわけではなく、ただの思い込み。
ずっと過去にしがみついている自分が惨めで仕方がなかった。
私もちゃんと今を生きないと。しばらく心が空っぽになった後自然と前を向く力が湧いてきた。

そこから前を向くのに時間はかからなかったとはいえそこに至るまで、やはり周りの存在は大きかった。いつものことながら私をいつも応援してくれる家族、友達とたっくさん話した。それで、もういいか、ってなった。
虚しいけど、心がぽっと暖かくなる。大切な人がいてくれたから。
だからやさぐれてないで頑張ろうって思った。

そう思ったら私の行動は早い。
3年半、何の成果も生み出されなかった婚活を見直す。今更だけど。
相談所めぐりの始まり。本気の婚活、はじまりはじまり。
人生って色々ある。そう思った矢先、卵巣腫瘍が見つかる。
この際膿は全部だす。きれいな心と体でリスタート。

大きな病院紹介します、ただでさえ行き慣れない産婦人科で告げられる。
とっても優しくて温かい先生だった。一瞬頭が真っ白になったけど、なんとか冷静に理解することができた。今まで、私が大病と無縁で生きてこられたことに改めて感謝し、また、涙が溢れた。

人生って本当に色々ある。これから先ももっと色々ある。
生きていくって大変なこと。でもきっと素敵なこと。
心から信頼できる人たちと時間を共有していくって本当に素敵なこと。
失恋と病気にたくさんの学びをもらいました。

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