人はレッテル貼りに応えようとする習性があるが…行き過ぎると…
『レッテル貼り』というのは、実は小さな頃からされています。
子供は親が貼ったレッテル、例えば「しっかりした子」「甘えん坊」「おてんば」「恥ずかしがりや」などに対して過剰に応えようと努力します。
皆さんは、親にどんなレッテルを貼られてましたか?
「とっても責任感が強いのね」
「本当に甘えん坊ね」
「やればできる子よ!」
「優しい子ね」
などなど、様々なレッテルを貼られてきませんでしたか?
ポジティブなレッテル貼りなら自分を駆り立てる原動力になることもあります。
ですが、ネガティブなレッテル貼りは、自分の存在を否定してしまうことにもなりかねません。
心を病んでしまう大人のほとんどが、自己評価がとても低いんです。
特に”見捨てられ不安”が強い人は、他人に取り入る為に過剰に他人の期待に応えようとしてしまいます。
【見捨てられ不安の正体】はコチラの記事をご覧ください。
子供の頃は、親の存在無くしては生きていけません。
『親が絶対』という時期に、見捨てられる不安を強く刷り込まれ、その期待に過剰に応える習性を身に着けている方は、その後も他人のレッテル貼りに応えようとしてしまいます。
しかし、それが行き過ぎると逆効果になります。
◆不幸はイイ子に始まる
「これ以上の責任には応えられない…」と思い、逆に無責任な行動を取ることがあります。
「いい子」に疲れてしまい、逆に「悪い子」になることもあります。
ある凶悪犯罪の容疑者の印象が、
『とても真面目な子だったのに…』
『模範的な生徒でした…』
『あんなイイ人がまさか…信じられない…』
という知人の印象や感想はその通りなのです。
親が子供に過剰にレッテル貼りをし過ぎたり、恋人がパートナーに対して過剰に期待し過ぎると、それまで一生懸命応えようとしていたものとは逆の結果、反応が返ってくることになります。
そうすると、親や恋人は『期待を裏切られた』と思ってしまいます。
しかし、相手に裏切らせたのは自分自身が原因かもしれません。
反省しなければ、相手のせいにする性格が染みついてしまい、周りに人がいなくなってしまうかもしれません。
人は、他人のレッテルに応えようとする習性はありますが、過剰な要求は関係を破綻させてしまいます。
人はwin-winの関係でなければ、片方の負担が大きくなってしまいます。
人間関係が上手くいかない人は、一度自分を見直す必要があります。
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